ECB、飛躍しても景気浮揚効果は限定的か-5日に政策委

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総 裁は金融政策を決める5日の政策委員会で大きな飛躍を見せる公算が大 きいが、景気への効果は限定的なものとなりそうだ。

ブルームバーグ・ニュースのエコノミスト調査によれば、フランク フルトで開催される政策委では、政策金利が現行の1%から過去最低と なる0.75%に引き下げられる見込みだ。ECBの政策金利が1%を下回 るのは初めてとなる。さらに中銀預金金利もゼロに引き下げると予想さ れている。

ただこうした緩和策はリセッション(景気後退)に入りつつあるユ ーロ圏経済にほとんど寄与せず、伝統的な金融政策手段を使い果たした 後にECBに何ができるのかをめぐる観測が強まる可能性が高いと指摘 するエコノミストもいる。

バークレイズ・キャピタルの欧州担当チーフエコノミスト、ジュリ アン・キャロー氏(ロンドン在勤)は、「大胆な動きで、ECBを未知 の領域に導くものだ」と指摘した上で、「失業が増え、景気回復の兆し がほとんどない中で、一定の強力な金融的な投薬が必要だ。ただ正直に 言えば、利下げ自体はリセッションを終わらせることはできない。多く の追加対策が必要だ」と述べた。

欧州ソブリン債危機でユーロ圏17カ国のうち5カ国がすでに救済措 置を求めており、欧州大陸の景気が抑制され、世界経済見通しも悪化し ている。利下げは需要喚起につながらない恐れがあるものの、ECBは 問題を抱えた銀行のために借り入れコストを引き下げる見込みだ。ユー ロ圏各国の首脳が先週、経済統合の深化に向けた措置を打ち出したこと にECBも対応するとみられる。

ECBは金利政策をフランクフルト時間5日午後1時45分(日本時 間同8時45分)に発表する。ブルームバーグが調査したエコノミスト62 人のうち46人が政策金利の0.25ポイント引き下げ、5人が0.5ポイント 引き下げ、11人が据え置きを予想している。22人を対象とした別の調査 では、12人が現在0.25%となっている中銀預金金利をゼロにすると予 測。2人がゼロを若干上回る水準への引き下げ、8人が据え置きと予想 している。

原題:Draghi’s Giant Leap on Rates May Be Small Step for Euro Economy(抜粋)

--取材協力:Kristian Siedenburg、Jeff Black.

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