NTTデータ社長:年率10%の純利益増を公約-海外買収も継続

システム構築国内2位NTTデータ は今後4年間で、年平均10%以上の純利益増を目指す。海外でのM& A(企業の合併・買収)継続や国内企業のIT(情報技術)需要掘り起 こし、ソフトウエア開発の省力化などを通じ、達成する方針。

6月就任の岩本敏男社長が2日、ブルームバーグ・ニュースのイ ンタビューで述べた。同社は今期(2013年3月期)からの現中期計画 で、1株当たり純利益(EPS)を、最終年度の16年3月期に2万円 に高めると明記している。前期実績は1万854円。

岩本氏は増資などによる株式数の変動は予定していないことから、 中計で純利益について「年率換算で10%以上の成長をコミット(約束) した」と語った。配当など株主還元に関しては明言を避けた。

SMBC日興証券の武藤重雄アナリストは買収による規模拡大だけ でなく、間接部門のコスト削減で採算を向上させ「筋肉質」にならない 限り、年率10%成長は「決して楽ではない」とコメントしている。業 界首位の米IBMの12年12月期の営業利益率は19.0%だったが、N TTデータの前期利益率は6.4%。

同社長は採算改善策として、買収と自前での市場開拓を組み合わせ た海外部門の拡充や、国内企業への営業活動強化を進めると説明。日本 の工場で省力化が進んだように業務用ソフトの開発でも、簡単なもの はコンピューターによる「自動作成」に任せ、高付加価値で「芸術的」 なものへと人的資源を回す意向も示した。

5位以内に

ブルームバーグ・データによると同社は過去3年間で21件の企業 買収を発表。海外では米IT大手キーンや、中南米への販路を持つ伊バ リューチームなどを買収した。岩本氏は日系企業の海外活動を支援する 上で「主だったところのカバレッジはできた」と述べた。

米調査会社ガートナーの統計によると買収の結果、09年に9位だ ったITサービス業界での世界売上高ランキングは昨年、6位に上昇。 同社長は中計目標の5位以内に入るには、前期に1兆2512億円だった 売上高を「2000億-3000億円」上積みする必要があると強調。海外企 業の買収で「しかるべき案件があれば積極的に進めたい」と語った。

NTTデータの独子会社アイテリジェンスは3日、英コンサルティ ング企業買収を発表、日系だけでなく英国企業とのビジネス拡大を見込 む。NTTデータ株価の4日終値は、前日比0.2%安の24万3200円。

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