7月3日の米国マーケットサマリー:S&P500は2カ月ぶり高値

ニューヨークの為替・株式・ 債券・商品相場は次の通り。 (表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.2607   1.2576
ドル/円             79.82    79.51
ユーロ/円          100.63   100.00


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種     12,943.82    +72.43     +.6%
S&P500種         1,374.02     +8.51     +.6%
ナスダック総合指数  2,976.08    +24.85     +.8%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .30%        +.01
米国債10年物     1.63%       +.04
米国債30年物     2.74%       +.05


商品 (中心限月)            終値   前営業日比   変化率
COMEX金(ドル/オンス) 1,621.80  +24.10  +1.51%
原油先物   (ドル/バレル)    87.51   +3.76  +4.49%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では、円が主要16通貨のうちブラ ジル・レアルを除く全てに対して下落。成長押し上げに向けて主要 中央銀行が措置を強化するとの観測から高利回り資産が選好され、 円の逃避需要が後退した。

ドル指数は今週発表の米雇用統計を控えてもみ合い。三菱東京 UFJ銀行など金融機関は、雇用統計を受けて金融当局による追加 緩和の可能性が強まるとの見方を示している。またブルームバー グ・ニュースの調査では、欧州中央銀行(ECB)は利下げを決定 すると予想されている。この日はリスク選好の高まりから南アフリ カ・ランドが上昇。一方で、ブラジル・レアルは値下がり。ブラジ ル鉱工業生産の落ち込みが影響した。

コモンウェルス・フォーリン・エクスチェンジの主任市場アナ リスト、オマー・エシナー氏(ワシントン在勤)は「市場は依然と して欧州債務危機と米国の景気減速との間で綱引きの状態だ」と指 摘。「ECBの利下げもしくは流動性供給オペに向けた議論が見ら れ、それがリスク通貨の短期的な上昇につながっている」と述べた。

ニューヨーク時間午後2時15分現在、円はユーロに対し前日 比0.7%安の1ユーロ=100円69銭。対ドルでは0.5%下げて 1ドル=79円88銭。ドルは対ユーロで0.2%安の1ユーロ=

1.2606ドル。

◎米国株式市場

3日の米国株は上昇。S&P500種株価指数は2カ月ぶり高値 に上昇した。朝方発表された5月の米製造業受注額が予想を上回っ たほか、各国中銀が景気押し上げのために行動するとの観測が高ま ったことが材料となった。

S&P500種産業別10指数のうち素材株や工業株、テクノロ ジー株が大きく上げた。アルミ生産のアルコアや建機メーカーのキ ャタピラー、アップルが上昇。自動車のフォード・モーターも値上 がりした。自動車販売台数がアナリスト予想を上回ったことが好感 された。フェイスブックも高い。自動車のゼネラル・モーターズ (GM)がフェイスブックでの広告掲載の再開について協議してい るとの関係者の話が材料となった。

S&P500種株価指数は0.6%高の1374.02。ダウ工業株 30種平均は72.43ドル(0.6%)上昇して12943.82。この日 の米証券取引所は午後1時までの短縮取引。4日は米独立記念日の 祝日で休場となる。

フィラデルフィア・トラストの最高投資責任者(CIO)、リ チャード・シーシェル氏は、「製造業受注統計は明るいサプライズ だった」と述べ、「投資家は中銀の行動に対してさらに安心感を見 いだしている。米連邦公開市場委員会(FOMC)はすでに景気を 減速させないように必要な行動はすべて取るとの姿勢を見せている。 中国も同様の姿勢だ。欧州も同じ流れになるだろう」と続けた。

◎米国債市場

米国債相場は反落。5月の米製造業受注額が3カ月ぶりに前月 比で増加に転じたことを受け、景気回復が失速しているとの懸念が 弱まった。

前日は統計で予想外に製造業活動の縮小が示され、10年債は上 昇していた。ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ (RBS)によれば、過去20営業日で利回りが1.57-1.67%の レンジを抜けたのは1日だけだった。今週発表される6月の雇用統 計では非農業部門雇用者数の増加幅が3カ月連続で10万人を割り 込むと予想されている。

キャンター・フィッツジェラルドの金利ストラテジスト、ジャ スティン・レデラー氏(ニューヨーク在勤)は「リスクを取る流れ から下押し圧力がかかった」と指摘。「祝日を明日に控え、また欧 州中央銀行(ECB)の政策委員会や米雇用者数の発表が続くこと もあり、レンジ内取引となっている」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、ニューヨーク 時間午後2時現在、10年債利回りは前日比4ベーシスポイント(b p、1bp=0.01ポイント)上昇の1.63%。同年債(表面利率

1.75%、2022年5月償還)価格は3/8下げて101 3/32。利 回りは前日、6bp低下した。6月1日には過去最低の1.4387% を付けた。

4日は米独立記念日の祝日のため、3日の米国債市場は米証券 業金融市場協会(SIFMA)の勧告により午後2時までの短縮取 引。4日は終日休場となる。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は反発。2週間ぶりの高値となった。 中央銀行による成長てこ入れ策が相次ぐとの観測から、インフレヘ ッジとしての金の需要が高まった。

前日発表された経済指標では、6月のユーロ圏製造業景気指数 の改定値が11カ月連続で縮小したほか、米ISM製造業景況指数 も活動縮小を示した。ブルームバーグがまとめたエコノミスト調査 によると、欧州中央銀行(ECB)は5日の定例政策委員会で政策 金利を引き下げる見通しだ。

インテグレーテッド・ブローカレッジ・サービシズ(シカゴ) のヘッドディーラー、フランク・マギー氏は電話インタビューで、 「米国と欧州の両方で何らかの緩和措置が講じられるとの期待が広 がっている」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先 物8月限は前日比1.5%高の1オンス=1621.80ドルで終了。一 時は1625.70ドルと、中心限月としては先月19日以来の高値を つけた。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は反発。欧州や中国の中央銀行が金 融政策を緩和するとの観測や、対イラン制裁で供給が減少するとの 見方から、買いが活発になった。

欧州中央銀行(ECB)は5日の定例政策委員会で、利下げを 決定すると予想されている。中国証券報は、同国が市中銀行の預金 準備率を引き下げる機は熟していると報じた。イランは3日間の軍 事演習中にミサイル数発を試射。同国はホルムズ海峡のタンカー航 行を封鎖すると警告している。

BNPパリバの商品市場戦略責任者、ハリー・チリンギリアン 氏は「市場では今、追加緩和策への期待が膨らむなか、リスクテー ク意欲が高まっている」と指摘。「再びイランが焦点になっており、 禁輸措置がもたらす影響が注目されている」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物8月限は前 日比3.91ドル(4.67%)高の1バレル=87.66ドルで終了。年 初からは11%値下がりしている。

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