7月3日の欧州マーケットサマリー:株が3日続伸、ドイツ債下落

欧州の為替・株式・債券・商品相 場は次の通り。(表はロンドン午後6時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.2611   1.2576
ドル/円             79.85    79.51
ユーロ/円          100.70   100.00


株              終値   前営業日比 変化率
ダウ欧州株600  257.39     +2.57    +1.0%
英FT100     5,687.73   +47.09     +.8%
独DAX      6,578.21   +82.13    +1.3%
仏CAC40    3,271.20   +31.00    +1.0%


債券          直近利回り 前営業日比
独国債2年物      .09%        -.01
独国債10年物     1.53%       +.01
英国債10年物     1.76%       +.06


商品                  直近値   前営業日比 変化率
金   現物午後値決め  1,617.50    +25.50   +1.58%
原油 北海ブレント        100.68     +3.34    +3.43%

◎欧州株:上昇、3日続伸として今年最大の値上がり-仏プジョー高い

3日の欧州株式相場は上昇。ストックス欧州600指数は3営業日続 伸としては、今年に入って最大の値上がりを記録した。複数の中央銀行 が景気刺激で追加措置を講じるとの楽観や、5月に増加に転じた米製造 業受注額が買い材料。

フランスの自動車メーカー、プジョーシトロエングループ (PSA)は3.7%高。同社が今年、従来発表を上回る人員削減を実施 すると労働組合幹部が明らかにした。資産運用会社アバディーン・アセ ット・マネジメントは3.7%値下がり。同社の株式7%をクレディ・ス イス・グループが売却するとの関係者による情報が手掛かり。英銀バー クレイズは0.8%下げた。同行はジェリー・デルミシエ最高執行責任者 (COO)がロンドン銀行間取引金利(LIBOR)を低めに報告する よう担当者に指示したと発表。同COOは即日辞任した。

ストックス欧州600指数は前日比1%高の257.39で終了。3営業日 ベースの上昇率は5.2%となり、昨年11月以来の最高。6月4日に付け た年初来安値から10%戻している。ユーロ圏首脳が今月発足予定の恒久 的救済基金、欧州安定化メカニズム(ESM)による銀行への直接支援 に道を開いたことが背景。

ノイエ・アールガウアー銀行の投資助言責任者、コンスタンチン・ ジャンティログル氏は「落ち着く局面に入りつつあるようだ」と述べ、 「市場は昨日発表の失望を招く米経済データを気に留めなかった。深刻 な悪影響を招くニュースがない限り、今のムードで相場はしばらく支え られるかもしれない」と続けた。

この日の西欧市場では、全18カ国で主要株価指数が上昇した。米商 務省が同日発表した5月の製造業受注額は前月比0.7%増加。ブルーム バーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想中央値は0.1%増だっ た。前月は0.7%減少(速報値0.6%減)。

原題:European Stocks Rise for a Third Day; Peugeot Climbs on Job Cuts(抜粋)

◎欧州債:独国債下落、支援期待で需要減-アイルランドは市場復帰へ

3日の欧州債市場ではドイツ30年債が下落し、利回りは2カ月ぶ り高水準に近づいた。各国の中央銀行が世界景気のてこ入れに向けた措 置を講じるとの観測が高まり、域内で最も安全とされる同国債の需要が 後退した。

スペインとイタリアの国債は上昇。欧州中央銀行(ECB)が昨 年12月と今年2月に実施した長期リファイナンシングオペ(公開市場 操作、LTRO)と同様の支援策を打ち出すとの見方が広がったことが 手掛かり。アイルランド国債は5日続伸。同国政府が起債市場に再参入 すると発表したことがきっかけ。

ドイツ長期債は軟調。オランダ政府が保険会社の債務支払い能力の 算定に用いる金利を変更したことも売り材料。

クレディ・アグリコルの債券ストラテジスト、ピーター・チャット ウェル氏は「今週のECB会合が織り込まれつつあるようだ」と述べ、 「われわれは今回の会合で利下げを見込んでいる。LTROのこれから の可能性を排除することもできない」とし、利下げは「周辺国の国債に とって目先の恩恵となるだろう」と続けた。

ロンドン時間午後4時半現在、ドイツ30年債利回りは前日比7ベ ーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.37%となった。 前日は3bp下げた。同国債(表面利率2.5%、2044年7月償還)価 格は1.545低下の102.88。

ブルームバーグがエコノミスト62人を対象にした調査の中央値で は、ECBは5日の会合で政策金利を0.25ポイント引き下げ、過去最 低の0.75%に設定すると予想されている。このうち5人が0.5ポイン トの利下げ、11人が据え置きをそれぞれ見込んでいる。

ドイツ10年債利回りは前日比2bp上昇し1.54%。スペイン10 年債利回りは12bp下げ6.26%と、同年限のドイツ国債に対する利 回り上乗せ幅(スプレッド)は472bpとなった。1週間前の幅は 537bpだった。イタリア10年債利回りは10bp低下の5.64%。

原題:German Bonds Drop as Safety Bid Fades, Ireland Returns to Market(抜粋)

◎英国債:下落、刺激策期待で安全志向が後退-5日の中銀会合を控え

3日の英国債相場は下落。各国の中央銀行が相次いで景気てこ入れ 措置を講じるとの観測を背景に、高利回り資産を求める動きが加速、比 較的安全とされる英国債の需要が後退した。

イングランド銀行(英中銀)は既に先月、追加策を打ち出したこと から、量的緩和策である資産買い取りプログラムの拡大は抑えられると の見方が広がり、これも英国債を押し下げた。欧州株の指標であるスト ックス欧州600指数と、英株式の指標となるFTSE100指数はそれ ぞれ上げた。

ロイヤル・バンク・オブ・カナダ(RBC)の債券ストラテジス ト、サム・ヒル氏(ロンドン在勤)は、「株式は小幅プラスの領域にあ り、国債利回りは若干上昇した」ことから、英国債が下げる環境が整っ たと解説。「既に別のてこ入れ策が発表されていることを理由に、英中 銀は量的緩和策の小幅拡大で良しとするのかどうかという疑問がある」 と続けた。

ロンドン時間午後4時37分現在、30年債利回りは前日比7ベー シスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し3.08%。同国債(表 面利率4.5%、2042年12月償還)価格は1.655下げ127.88。10 年債利回りは6bp上昇の1.76%となった。

ブルームバーグがまとめたエコノミスト41人の調査中央値では、 イングランド銀は5日の金融政策委員会(MPC)で、資産購入枠を 500億ポンド増やし3750億ポンドに拡大すると予想されている。こ のうち8人は750億ポンドの拡大を見込んでいる。

同中銀はその他の刺激策として、金融システムに月当たり少なくと も50億ポンドを注入する流動性措置を始めた。これとは別に銀行の民 間向け融資促進策も導入する。

原題:Gilts Decline as Global Stimulus Speculation Damps Safety Demand(抜粋)

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