欧州債:ドイツ債下落、支援策の観測で-アイルランド市場復帰

3日の欧州債市場ではドイツ30年債 が下落し、利回りは2カ月ぶり高水準に近づいた。各国の中央銀行が世 界景気のてこ入れに向けた措置を講じるとの観測が高まり、域内で最も 安全とされる同国債の需要が後退した。

スペインとイタリアの国債は上昇。欧州中央銀行(ECB)が昨 年12月と今年2月に実施した長期リファイナンシングオペ(公開市場操 作、LTRO)と同様の支援策を打ち出すとの見方が広がったことが手 掛かり。アイルランド国債は5日続伸。同国政府が起債市場に再参入す ると発表したことがきっかけ。

ドイツ長期債は軟調。オランダ政府が保険会社の債務支払い能力の 算定に用いる金利を変更したことも売り材料。

クレディ・アグリコルの債券ストラテジスト、ピーター・チャット ウェル氏は「今週のECB会合が織り込まれつつあるようだ」と述べ、 「われわれは今回の会合で利下げを見込んでいる。LTROのこれから の可能性を排除することもできない」とし、利下げは「周辺国の国債に とって目先の恩恵となるだろう」と続けた。

ロンドン時間午後4時半現在、ドイツ30年債利回りは前日比7ベー シスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.37%となった。前日は 3bp下げた。同国債(表面利率2.5%、2044年7月償還)価格は1.545 低下の102.88。

ブルームバーグがエコノミスト62人を対象にした調査の中央値で は、ECBは5日の会合で政策金利を0.25ポイント引き下げ、過去最低 の0.75%に設定すると予想されている。このうち5人が0.5ポイントの 利下げ、11人が据え置きをそれぞれ見込んでいる。

ドイツ10年債利回りは前日比2bp上昇し1.54%。スペイン10年債 利回りは12bp下げ6.26%と、同年限のドイツ国債に対する利回り上乗 せ幅(スプレッド)は472bpとなった。1週間前の幅は537bpだっ た。イタリア10年債利回りは10bp低下の5.64%。

原題:German Bonds Drop as Safety Bid Fades, Ireland Returns to Market(抜粋)

--取材協力:Christian Wienberg.

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