今日の国内市況(7月3日):株式、債券、為替市場

きょうの国内市場の株式、債券、為替相場 は以下の通り。

●日本株は反発、米欧政策期待で金融、輸出関連買い-増資警戒が重し

東京株式相場は反発。経済統計の低調を背景に米国、欧州などの政 策発動期待が広がり、銀行や保険といった金融株、電機やゴム製品、精 密機器など輸出関連株中心に高い。特に銀行はTOPIXの上昇寄与度 でトップ、東証1部33業種の 上昇率で2位と上げが目立った。

TOPIXの終値は前日比7.77ポイント(1%)高の777.11、日経 平均株価は63円11銭(0.7%)高の9066円59銭。

みずほ投信投資顧問の岡本佳久執行役員は、「景気はある程度悪い との想定を織り込んで株価は下落していた」と指摘。欧州の債務、金融 システムなどへの懸念材料が縮小する中で、「市場はこれまでのリスク 回避からリスク選好へと流れが変わると見ている」と言う。

●債券は続伸、10年入札後に上昇転換-投資家需要の強さ確認との見方

債券相場は続伸。朝方は売りが優勢だったものの、午後発表の10年 債入札結果を受けて買い安心感が広がり、相場は上昇に転じた。市場で は今回の入札で投資家需要の強さをあらためて確認できたとの見方が出 ていた。

JPモルガン証券の山脇貴史 チーフ債券ストラテジストは、午前 は10年債入札に向けてヘッジ売りが出たが、午後に入ると入札結果を受 けて買いが優勢となった。7-9月期で初の入札となり、投資家の出方 が注目されたものの、しっかりした結果となった」と述べた。

東京先物市場で中心限月9月物 は、前日比3銭安の143円74銭で始 まり、その後はじり安で推移。午後の取引開始後に売りが膨らむと、14 銭安の143円63銭まで下落した。しかし、午後零時45分の入札結果発表 後から水準を切り上げると、一時は143円86銭まで上昇。結局、5銭高 の143円82銭と、きょうの高値圏で引けた。

●円が反落、アジア株堅調でリスク回避緩む-対ドルは79円台後半

東京外国為替市場では円が反落。対ドルでは1ドル=79円台後半に 水準を切り下げた。世界的な景気減速を受けて、各国当局による金融緩 和期待が先行する中、アジア株の堅調推移を背景にリスク回避に伴う円 買い圧力が緩和した。

ドル・円相場は午前8時半すぎに79円41銭まで円高が進んだ後、じ りじりと円が水準を切り下げ、午後には一時79円85銭まで下落。午後3 時50分現在は79円79銭付近で推移している。円は対ユーロでも1ユーロ =99円89銭を上値に、100円71銭まで売られ、同時刻現在は100円61銭付 近で取引されている。

外為どっとコム総合研究所のジェルベズ久美子研究員は、米国も含 めて株式市場では量的緩和第3弾(QE3)期待が先行している感があ るとし、欧州中央銀行(ECB)の政策決定会合でも利下げが見込まれ ているが、「欧州経済のてこ入れ」ということで、ユーロ買いの反応に つながる可能性があると指摘。その上で、この日の東京市場では全般的 に株が堅調だったので、特段材料がなければクロス・円(ドル以外の通 貨の対円相場)を中心に円が売られてもおかしくないと説明している。