インドの銀行信用リスク、3年ぶり高水準へ-クレジット市場

アジア3位の経済大国インドで、金 融機関の信用リスクが3年ぶりの高水準に向かっている。インド準備銀 行(中央銀行)は資金不足を警告し、不良債権増加が国内の銀行を脅か している。

デフォルト(債務不履行)に備えた債券保証コストを示すクレジッ ト・デフォルト・スワップ(CDS)市場で、国内最大手インドステイ ト銀行の5年物CDSスプレッドは2月に記録した4カ月ぶり低水準 の280ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)から90bp上昇し た。CMAのデータが示している。

ICICI銀行のCDSスプレッドは同期間、79bp上昇の433b p。中国銀行のCDSスプレッドは6月29日時点で4bp上昇の214b pとなっている。ブルームバーグがまとめたデータによれば、世界の銀 行172行の平均CDSスプレッドは28bp上昇の366bp。

インド中銀は6月28日、国内の銀行が抱える不良債権は「深刻なリ スクシナリオ」で2013年3月末までの年度で融資額全体の4.6%に増え る見込みだとする報告書を公表。前年度は2.9%だった。政策当局はイ ンフレ抑制のためマネーサプライ(通貨供給量)を抑えており、国内金 融機関は11年4月以降毎営業日、同中銀から資金を借り入れている。

ステイト銀のマネジングディレクター、ディワカル・グプタ氏は2 日の電話インタビューで、「あまりにも長い期間にわたってマクロ経済 環境は銀行にとって難しい。われわれは流動性逼迫(ひっぱく)に加 え、資産状況の悪化に対処している。資金調達コストは引き続き高水準 で、貸し出し面で余裕がない」と述べた。

原題:Bank Bond Risk Nearing 3-Year High on Bad Loans: India Credit(抜粋)

--取材協力:Anto Antony.