【個別銘柄】大手銀高い、増資発表の川崎船と全日空急落、JT上昇

きょうの日本株市場で、価格変動材 料の出た銘柄の終値は以下の通り。

大手銀行:三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)が前日 比3.2%高の392円、三井住友フィナンシャルグループ(8316)が1.6% 高の2660円、りそなホールディングス(8308)が3%高の340円など。 大和証券が2日、大手銀行の投資推奨を「中立」から「強気」に引き上 げた。堅調な業績との対比からバリュエーション面での割安感は鮮明と 指摘。当面悪材料は想定されず、株価のリバウンド局面入りを期待する との見方を示した。

川崎汽船(9107):15%安の134円で東証1部下落率1位。同社は 最大で発行済み株式総数の26%に当たる2億株の新株を発行して資金調 達を行う、と2日発表した。劣後ローンと組み合わせて最大586億円を 調達し、主力のコンテナ船事業の収益悪化で弱体化した財務基盤を強化 し、ドライバルク船や自動車船などへの戦略投資に充てる。シティグル ープ証券は、現時点での増資は唐突な感じが否めず、短期的にネガティ ブな反応を予想するとの見方を示し、投資判断を「買い」から「中立」 に引き下げた。

全日本空輸(9202):14%安の193円。2000億円規模の公募増資を 実施することが関係者への取材で明らかになり、1株価値の希薄化を懸 念する売り圧力が高まった。NHKはきょう正午のニュースで、全日空 の大型増資実施の可能性を報道。これを受け、株価は午後取引で急落し た。

JT(2914):3.4%高の2437円。JPモルガン証券は2日付のリ ポートで、国内事業のシェア回復や好調な海外でのたばこ販売を背景 に、4-6月期は600億円超の増益幅が見えてくると指摘。また、医療 事業でのロイヤルティー収入は7-9月期に計上されると予想し、投資 判断の「オーバーウエート」を継続した。

日東電工(6988):3.6%高の3505円。大和証券では2日、投資判 断を「3(中立)」から「2(アウトパフォーム)」に、目標株価 を3600円から4200円に引き上げた。スマートフォン、タブレットPC向 け売り上げがテレビやモニター、PC向けを上回ってきたとし、これま での液晶部材銘柄からスマホ・タブレット関連の中核銘柄への転換を想 定すると強調。今後の各種新製品での採用拡大、株価バリュエーション の見直しが進むと予想した。

三井物産(8031):1.6%高の1200円。ジェフリーズのアナリス ト、タン・ファム氏は2日付リポートで、モザンビーク沖ガス田の権益 が株価に織り込まれていないと指摘し、商社のトップピックに同社を選 んだ。

ファーストリテイリング(9983):1.5%安の1万5720円。衣料品 店「ユニクロ」の6月の国内既存店売上高が前年同月比7%減と、3カ 月連続で前年同月を下回った。台風の上陸や月後半からの気温低下を背 景に、夏物販売の動きが鈍化した。クレディ・スイス証券は、週末日が 前年同月より1日多かったことを勘案すると、同10%減となった5月と 同程度が、それ以上の苦戦を強いられたとの見方を示した。

アサヒグループホールディングス(2502):2.4%高の1743円。 SMBC日興証券は2日、調査対象とする食品銘柄の平均上昇を株価算 出モデルに反映させるとし、同社の目標株価を1590円から1660円に上げ た。また、持分法適用会社である中国子会社の持分変動益を増額すると して、12年12月期の連結純利益予想を653億円から669億円に増額した。

サンケン電気(6707):4.8%高の331円。JPモルガン証券は2日 付の投資家向けメモで、7-9月期以降の中国のエアコン向けFANモ ータドライバーICなどの寄与を見込み、13年3月期連結営業利益は会 社計画の74億円を確保できると予想。また、14年3月期の営業利益 は100億円と7年ぶりの3桁台回復を見込み、投資判断の「オーバーウ エート」を継続した。

大塚商会(4768):3.4%高の7070円。ドイツ証券は2日、目標株 価を7300円から7600円に引き上げた。オフィスエリアのIT利用の拡大 と高度化の需要は足元で増加傾向にあり、それを売上高の拡大と利益率 の改善につなげていると評価。13年12月期の営業利益予想を300億円か ら312億円に、14年12月期を331億円から344億円に引き上げた。

メガネトップ(7541):3.2%高の895円。6月の既存店売上高は 「眼鏡市場」、「alook」の合計で前年同月比5.5%増だったと2日に発 表した。前年の水準を上回るのは2カ月ぶり。会社側の13年3月通期の 既存店売上高計画は前期比1%増と予想しているのに対して、4-6月 累計では同2%増で推移しており、足元の堅調な収益の伸びを好感する 買いが入った。

アンリツ(6754):3.9%高の941円。JPモルガン証券は2日付の 投資家向けメモで、国内端末メーカー向けのLTE量産用テスタの需要 増などを背景に、4-6月期の計測機器受注は会社想定上限の180億円 強と前年同期比微増を予想。前年同期比減少の可能性も想定していたこ とから、トレンドは想定以上に堅調との見方を示した。

ジェイコムホールディングス(2462):7.4%高の716円。収益柱の 総合人材サービス事業で、スマートフォン市場の商品・プラン複雑化な どにより売り場の人員需要が高まっているとして、13年5月期の連結営 業利益が前期比26%増の11億5000万円になるとの見通しを2日発表し た。また、年間配当は1株当たり30円と、前期の25円から増配する計 画。

ユニー(8270):1.4%高の879円。前年の震災による売上高拡大の 反動や天候不順で住居関連、食品を中心に総合小売業は低調だったが、 コンビニエンスストアの採算性が改善したとして、3-5月期(第1四 半期)の連結営業利益は前年同期比7.1%増の97億6700万円だった、と 2日に発表。上期の営業増益率予想2.2%を上回る伸びで、業況は順調 と受け止められた。

ルック(8029):13%安の579円。2日に公表された株券大量保有 の変更報告書で、6月28日の報告義務発生日として米投資顧問のルネッ サンス・テクノロジーズ・エルエルシーのルック株の保有比率が7.78% から5.01%に低下したことが分かり、売り圧力の高まりを警戒する動き が強まった。

カワチ薬品(2664):2%高の1836円。2日の取引終了後に6月度 の月次統計を公表。既存店売上高は前年同月比1.1%減ったが、昨年の 震災後に高単価の耐久消費財関連商品が一時的に増加し、その反動から 客単価が減少したことが響いたもので、客数は順調に推移した。4-6 月累計では4.5%増とプラスを維持しており、業況堅調は続いていると みた買いが優勢だった。

夢の街創造委員会(2484):値幅上限のストップ高となる1万5000 円(18%)高の9万7000円。「出前館」運営のノウハウを生かし、スマ ートフォンアプリ、ポータルウェブサイトを利用したデリバリー事業を 開始することを目的に韓国で子会社を設立した、と2日に発表。業容拡 大を見込む買いが膨らんだ。

カルナバイオサイエンス(4572):1.5%高の2万4370円。米セ ル・アッセイ・イノベーションズ(CAI、本社マサチューセッツ州) が提供するセリン・スレオニンキナーゼの阻害測定を行うセルベースア ッセイサービスについて、CAI社の全世界的な代理店として7月から サービスを開始すると2日に発表。今後の業績貢献を見込む買いが入っ た。

オプトエレクトロニクス(6664):14%安の435円。国内外の情勢 が不透明として、これまで前期比4.6%増の6億4000万円としていた12 年11月期の連結営業利益見通しをレンジ形式に変更する、と2日に発 表。新しい計画値は5億7700万円から6億3000万円と下振れの可能性に 言及し、先行きを懸念する売りに押された。同社は、バーコードリーダ ーのレーザーエンジンの世界的メーカー。

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