米マイクロソフト:62億ドル評価損計上へ-買収効果得られず

米マイクロソフトはインターネット 広告会社アクアンティブの買収で支払ったほぼ全額に相当する62億ドル (約4930億円)を4-6月(第4四半期)に評価損として計上すると発 表した。オンライン部門の業績が同社の想定より悪化することが示唆さ れた。

評価損は非現金費用として計上され、同社の第4四半期決算は赤字 となる公算が大きい。ブルームバーグの集計データによると、2日の発 表前の段階では、第4四半期業績のアナリスト予想平均は53億ドルの黒 字だった。

マイクロソフトはオンライン広告に特化した企業の買収ブームが広 がっていた2007年にグーグル追撃のためアクアンティブを約63億ドルで 買収したが、採算の取れていなかったオンライン部門はこの買収で期待 したほどの成長スピードを見せてはいない。公式発言は認められていな いとして事情に詳しい関係者1人が匿名を条件に語ったところによる と、同社が意図するほど迅速に黒字に向かうことはない見通し。

BGCパートナーズのアナリスト、コリン・ギリス氏は「オンライ ンサービスは現時点でマイクロソフトにとって最大の足かせだ」と指摘 した。

マイクロソフトはアクアンティブ買収効果は想定に届かなかったも のの、オンライン部門では検索エンジン「ビング」の市場シェア増加や 検索ごとの収入などの面では改善が見られると説明した。

同社の4月の発表によると、オンラインサービス部門は3月末まで の9カ月間で営業損失が14億5000万ドルと、前年同期の19億1000万ドル から縮小。売上高は同期間に11%増え21億3000万ドルとなった。

マイクロソフトの株価は2日、前週末比0.1%安の30.56ドルで終 了。年初来では18%高。

--取材協力:Tom Giles.