小沢氏:新党結成視野、反消費増税掲げる-衆参50人で民主を集団離党

民主党の小沢一郎元代表は2日、 消費増税法案の撤回が受け入れられないことから、自らを含む衆参両院 議員50人で同党への離党届を提出した。小沢氏は消費増税反対を大きな テーマとした新党結成も視野に入れていることを明言。3日か4日にも 仲間と協議して合意したいとの考えも示した。

小沢氏は離党届提出後の会見で、消費増税に関する民主、自民、公 明の3党合意について「3大政党が官僚の言うがままに消費税増税の先 行を3党合意で押し通すことは、国民から政策を選ぶ権利を奪う」と批 判。野田佳彦首相の下での民主党は「政権交代を成し遂げた民主党では ない」と言い切った。

新党結成の時期については「その点については言える段階ではない」 としながらも、「いずれ明日、明後日中にもみんなが上京してから新党 の結成ということについて合意を得たいと思っている」と語った。新党 の政策としては2009年衆院選で民主党が掲げたマニフェスト(政権公 約)の政策に加え、「消費増税の先行反対ということは大きなテーマだ」 と明言した。「原発の問題も大きな国民の関心事」とも指摘した。

小沢グループは当初、離党者リストとして小沢氏を含め衆院が40 人、参院が12人の合計52人を発表した。ところが、このうち階猛、辻恵 両衆院議員が党に残る意向を示したため離党届提出者を衆院38人、参 院12人の計50人に修正した。離党届は小沢グループの山岡賢次副代表ら が2日昼に輿石東幹事長に提出した。

反対票

6月26日の衆院本会議では小沢氏ら57人の民主党議員が消費増税法 案に反対票を投じた。小沢氏は28、29日にかけて3回にわたり、輿石氏 と会談。増税法案の撤回を求めていた。

これに対し、野田首相は30日、読売国際経済懇話会の講演で、増税 法案について「自民党、公明党との協議が進み、3党の合意を形成する ことができた。責任を持って参院で審議をして通す」と今国会中の成立 を目指す考えに変わりはないことを強調。3党合意の修正についても 「あり得ない」と否定し、小沢氏の増税案撤回要求を拒否する姿勢を明 確にした。

首相は2日夕、記者団に対し、造反議員や離党者に対する処分など の対応について、輿石幹事長とも最終的な詰めの段階だと述べた上で、 「そんなに遠くない将来、なるべく早い時期に提案したい」との考えを 示した。日本テレビが会見場面を伝えた。

衆院の連立与党会派は民主党・無所属クラブ289人、国民新党・無 所属会4人の計293人。衆院は定数が480議席だが、欠員1人と通常は議 決に加わらない横路孝弘議長を除く残り478人の半数は239人となる。仮 に55人が離党すれば与党会派は238人となり、内閣不信任決議案が可決 される可能性も高まるところだったが、今回の離党者数はこれにとどか なかった。

ただ、山岡氏は2日夕、フジテレビのニュース番組に出演し、今回 離党届を提出した50人に「今週中にも数名の方が加わってくることにな っている。当面は2-3人か、3-4人かというところか」と述べてお り、週内にも追加の離党者が出るとの見通しを示した。