12年度のLNG輸入量は540万トン増に、2年連続貿易赤字へ-エネ研

エネルギー経済研究所があす正式 発表する短期エネルギー需給見通しによると、2012年度の液化天然ガス (LNG)の輸入量は、原子力発電所の稼働が低迷することから前年度 の水準を540万トン上回る。同研究所需給分析・予測グループの永富悠 氏が2日の記者向けブリーフィングで明らかにした。

財務省の貿易統計によると、11年度のLNG輸入量は8318万3000ト ン。代替の火力発電用燃料の需要が引き続き旺盛なことから、輸入量 は6.5%増加する。また、石炭の輸入量が500万トン、石油が430万キロ リットル、それぞれ増加する見込み。同研究所は、関西電力大飯原発 3、4号機が運転を再開し安定的に稼働することを予想の前提条件とし ている。

一方で、原油価格が下落していることから12年度の化石燃料の輸入 額は22兆6000億円と、前年度比5000億円減少する。しかし、輸入額は輸 出額を3.8兆円上回り2年連続の貿易赤字になる見通しだ。試算の前提 として、12年度の原油輸入価格を11.39ドル安の1バレル当り103ドル、 LNG輸入価格を1トン当たり45セント高の825ドルとしている。

また、再稼働に向けて一定の動きがみられるとし、12年度中にさら に6基が運転再開する可能性があると指摘。6基が9月に運転を再開す れば、同年度のLNG輸入量が106万トン、石油の輸入量が300万キロリ ットル削減され、燃料輸入費を2400億円押し下げるという。