欧州債:イタリア・スペイン債上昇、ECB会合控え-独英債も堅調

2日の欧州債市場では、イタリアと スペインの国債が上昇。ユーロ圏失業率が過去最悪となったことを受 け、欧州中央銀行(ECB)が今週の政策決定会合で危機対応策を打ち 出すとの期待が広がった。

スペイン2年債利回りは先月11日以降で初めて4%を割り込んだ。 ブルームバーグがまとめたアナリスト調査の中央値では、ECBは5日 に政策金利を0.75%に引き下げ、過去最低に設定すると予想されてい る。周辺国の国債は総じてドイツ国債を上回るパフォーマンスとなっ た。ユーロ圏首脳が先週に市場安定化に向けて救済基金を活用する方針 を示したことが手掛かり。

ロイズ・バンキング・グループの市場ストラテジー部門責任者、チ ャールズ・ディーベル氏(ロンドン在勤)は、「ECB会合や先週発表 された措置の詳細が明らかになるまで、イタリアやスペイン国債のショ ート(売り持ち)ポジションを極端に保有することは手控えられてい る」と語った。

ロンドン時間午後5時現在、イタリア2年債利回りは前週末比10ベ ーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の3.40%。一時は3.14% と、5月14日以来の低水準を付けた。同国債(表面利率3%、2014年4 月償還)価格はこの日、0.160上げ99.37。スペイン国債の2014年4月償 還債の利回りは7bp低下し4.20%。

経済指標

ドイツ10年債相場も上昇した。この日発表された5月のユーロ圏失 業率が11.1%と、1995年の統計開始以来の最高となったことが手掛か り。マークイット・エコノミクスが別途発表した6月のユーロ圏製造業 景気指数改定値は45.1と、11カ月連続での生産活動の縮小を示した。

ドイツ10年債利回りは前週末比6bp低下の1.52%。6月1日に は1.127%まで下げ、過去最低を記録した。

英国債

英国債相場は上昇。米供給管理協会(ISM)が発表した6月の製 造業景況指数が予想に反して低下し、製造業活動の縮小が示されたこと が手掛かり。

英10年債利回りは前週末比3bp下げ1.7%。同国債(表面利率 4%、2022年3月償還)価格は0.33上げ120.445となった。

原題:Italian Notes Gain on ECB Bets as Longer-Dated Spain Bonds Drop(抜粋) Pound Strengthens Versus Euro as EU Bond Plan Faces Resistance (抜粋)