ユーロ圏首脳にはECBが頼みの綱、5日の政策委で利下げか

今週の欧州中央銀行(ECB)政策 委員会は欧州の政治指導者にとって頼みの綱だ。市場沈静化とユーロ圏 の統合加速に向けた域内首脳の取り組みを後押しするよう金融当局者に 支援を求めている。

エコノミスト予想によると、ECBは7月5日に開く政策委員会で の利下げ決定を通じて支援の手を差し伸べる見込み。同中銀は救済プロ グラムの後に債券購入を決めたり、財政規律を支持する公約の直後に無 制限の3年物融資を実施するなど、政治的な進展の後に行動を取ってき た実績がある。

欧州連合(EU)首脳は6月28、29日の首脳会議で、救済ルールの 緩和や銀行同盟の基盤づくりで合意したほか、国と金融機関の債務連鎖 を断ち切るため金融機関への直接資本注入する枠組みで一致した。これ を受けてユーロとスペイン国債は今年最大の上昇を記録した。

ECBのアスムセン理事はギリシャ紙カティメリニのインタビュー で、「首脳会議は試練に対処できる幾つかの明らかな成果を生み出し た」との見解を示した。発言はECBが30日に確認した。

ブルームバーグが集計したエコノミスト57人の予想中央値による と、ECBは景気見通しの悪化に伴う物価圧力の低下を背景に、政策金 利を少なくとも0.25ポイント引き下げ過去最低の0.75%とする見通し。

スペインとイタリアの中期債相場は2週連続で上昇。イタリアの2 年債利回りは先週、30ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下 し、3.5%。同年限のスペイン国債の利回りは16bp低下し4.27%。ユ ーロは対ドルで1.8%上昇し1ユーロ=1.2667ドル。MSCIオールカ ントリー・ワールド指数は6月29日に3%上昇し、11月以来最大の値上 がりを演じた。

原題:Euro Leaders Turn to Central Bankers for Help to Tackle Crisis(抜粋)

--取材協力:Simon Kennedy、Rebecca Christie、Jim Brunsden、Angeline Benoit、Annette Weisbach.