BNP:伊とスペインの融資4兆円をベルギー移転も-関係者

フランス最大の銀行、BNPパリバ は、イタリアとスペインでの400億ユーロ(約4兆300億円)相当の資金 不足を解消するため、両国における融資の一部を預金が潤沢なベルギー に移す可能性がある。事情に詳しい3人の関係者が明らかにした。

BNPパリバのラルス・マシュニル最高財務責任者(CFO)が先 月パリでの会合で行った発言を関係者らが引用したところでは、同行は 輸出信用やプロジェクトファイナンスのポートフォリオをベルギーに移 すことによって、欧州諸国における融資と預金のミスマッチの圧縮を目 指している。協議の非公開を理由に関係者らが匿名で語ったところで は、商品ファイナンス資産をスイスに移すことも検討しているという。

パリを拠点とするアルファバリューのアナリスト、クリストフ・ナ イダム氏は「現地で十分な預金がなければ、スペイン企業に融資を行う のは簡単ではない。彼らが他の国に資金を求めようと考えるのはそのた めだ」と指摘する。

BNPパリバはイタリアとスペインにおける融資額が預金額を上回 っており、格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスが先 月、格下げの理由として言及した両国での資金不足の懸念に対処しよう としている。関係者の1人によれば、ベルギーへの融資移転は最大200 億ユーロ、スイスについては最大100億スイス・フラン(約8400億円) となる可能性がある。

格下げの一因

BNPパリバの広報担当パスカル・エニス氏は、マシュニルCFO の発言やスペインで200億ユーロ相当の資金が不足しているとの推計に ついてコメントを避けている。関係者2人によれば、イタリアでの資金 不足の数字もほぼこれに匹敵するという。

エニス氏が電子メールで回答したところでは、BNPパリバ傘下の フォルティス・バンクが運営するベルギーのリテール(小口金融)銀行 は、ルクセンブルクとポーランド、トルコでの業務のほか、一部の特殊 な事業を取り扱っている。

原題:BNP Said to Mull Plan for EU40 Billion Spain, Italy Funding Gap(抜粋)