米S&P500種の株価変動率が急上昇-売買高は03年来の低水準

米S&P500種株価指数のボラティ リティー(株価変動率)が、バリュエーション(株価評価)と売買高を 少なくとも2003年以降見られないレベルへと押し下げた水準に戻りつつ ある。

ブルームバーグが集計したデータによると、S&P500種の1営業 日当たりの平均変動率は6月に2倍の1%となった。同時に1営業日の 売買高は平均68億株に減少、バリュエーションは過去50年の平均を16% 下回っている。両データがそろってこうした水準に達するのは少なくと も9年ぶり。

強気相場が3年前に始まって以降、ボラティリティーが2011年に過 去50年の平均の2倍に達した影響で損失を被った投資家は投資信託から 約3000億ドル(約24兆円)引き揚げた。弱気派は、価格変動の拡大が今 後も個人投資家の市場復帰を妨げるだろうと指摘。一方で強気派は、個 人投資家の退出が株価下落の一因になったものの、その後の企業業績や 景気の拡大が6月としては1999年以来の大きな相場上昇を支えたと話 す。

米株式市場調査・資産運用会社ビリニー・アソシエーツのラズロ ー・ビリニー社長は先月29日の電話インタビューで、「引き続き強気相 場を信じている」と述べた上で、「顧客には本当に大切な企業のファン ダメンタルズに忠実であるよう伝えている」と語った。

S&P500種は先週2%上昇し1362.16で終了。月間上昇率は4%と なり、6月としては5.4%上昇した99年以降で最大となった。スペイン の銀行向け緊急融資の返済ルールとイタリアが対象となる可能性のある 支援の条件について欧州首脳が緩和することに合意したことが好感さ れ、世界的な株高につながった。

S&P500種は1-3月(第1四半期)に12%上昇し、年初来上昇 率としては98年以降で最高の出足となったものの、4月2日の高値から 6月1日にかけて9.9%下落。現在は終値ベースで07年10月に付けた過 去最高値の1565.15を13%下回る水準にある。

原題:Volatility Surging in S&P 500 With Share Volume Lowest in Decade(抜粋)

--取材協力:Julia Leite、Alexis Xydias、Chris Nagi.

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