EU、イラン産原油の全面的禁輸措置発動-OPECの供給減

欧州連合(EU)はイラン産原油の 禁輸措置を1日から全面的に発動した。一部の国々との契約に関する免 除やイラン産原油を運搬するタンカーへの保険適用も停止された。原油 相場は上昇し、イランに核開発プログラム停止を迫る圧力が強まってい る。

国際エネルギー機関(IEA)によると、イラン産原油の輸出の減 少は石油輸出国機構(OPEC)加盟国からの供給減としては昨年、リ ビアで反政府武装勢力の攻撃により生産がほとんど停止して以降で最大 規模となる見込み。ノルウェーではエネルギー業界の労働者がストに突 入し北海油田の生産が減少している。

未来アセット証券のエネルギー調査担当地域責任者、ゴードン・ク ワン氏(香港在勤)は6月28日のリポートで「北海ブレント原油相場は イラン産原油の禁輸に加え、北海からの供給が減少する可能性があるた め下支えされると予想している」と指摘。「EUによるイラン産原油を 運搬するタンカーへの保険適用禁止によりブレント原油とドバイ原油の 需要が押し上げられる可能性がある」との見方を示した。

欧州債務危機の影響で世界の燃料消費が落ち込むとの懸念を背景 に、ブレント原油先物は6月21日、1年半ぶりに1バレル当たり90ドル を割り込んだ。クワン氏やサクソ・バンクのオーレ・ハンセン氏らアナ リストによると、イラン産原油の禁輸措置やノルウェーでのストの影響 で相場が反発するとの観測が高まっている。ICEフューチャーズ・ヨ ーロッパのブレント原油先物8月限は29日、7%高騰し97.80ドルで引 けた。

原題:Iran-Oil Sanctions Risk Biggest OPEC Export Loss Since Libya(抜粋)

--取材協力:Sangim Han、Lananh Nguyen、Dahlia Kholaif、Ladane Nasseri.

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