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任天堂:新Wiiソフト米で公開へ-ゲームパッド対iPad

任天堂は5日開幕の米ゲーム見本市 「E3」で、新据え置き機「Wii U」の対応ソフトを公表する。携 帯機「3DS」不振で前期(2012年3月期)に初の赤字に転落したと あって市場関係者は、発売当初から人気タイトルをそろえて、携帯端末 向けのソーシャル(交流)ゲームなどに対抗できるか注目している。

岩田聡社長は4日、E3に先立ち同社サイト上でプレゼンテーショ ンを実施。「U」のコントローラーを「ゲームパッド」と名づけ、他の 利用者にゲーム攻略法を聞ける通信機能を付けたことなどを披露した。 その上で「E3ではどのようなゲームが楽しめるか、具体的にお伝えし たい」と述べた。

任天堂は昨年のE3で概要を発表。コントローラーの外見はゲーム も遊べる米アップルの携帯端末「iPad(アイパッド)」に近い。

6.2インチのパネル上に表示される手裏剣をテレビ画面の敵に飛ばすな どの操作が可能。日米欧で今年の年末商戦をにらんで発売予定だ。

06年発売の前機種「Wii」は、健康管理やスポーツといったソ フトが人気を呼んで収益拡大に貢献、翌07年10月には任天堂の株価を 初の7万台に押し上げた。しかし、予想外の3DS不振や円高などを経 て、主要市場の大証での5日終値は9290円。

岩田氏は1月の決算説明会で3DSの教訓として「U」 では、発 売時から人気ソフトをそろえる意向を強調。4月の説明会でも 「定番 として定着できる」有力タイトルを当初から用意する、と語っていた。 発売日や価格の発表はE3より「少し後になる」としていた。

「本当にユニークな何か」

任天堂の今期Wii出荷予想は1050万台。「U」も含むとしてい るが区別はしていない。エース経済研究所の安田秀樹アナリストは4 月27日付リポートで、「U」は600万-700万台との予測を示した上 で「発売と同時にヒットタイトルが必要だ」と指摘。岩井コスモ証券の 川崎朝映アナリストも「任天堂に必要なのは、われわれを驚かすような ソフトだ」と強調する。

一方、米ウェドブッシュ証券のアナリスト、マイケル・パッチャ ー氏は「Wiiほどの成功を収められないかもしれない」と指摘する。 Wiiは、テニスゲームであればラケット感覚で振り回して使える、斬 新なコントローラーで初心者を引き付けたが、「U」が同様のアピール をできるかは不透明なためとしている。

携帯電話などハードを問わず他人と遊べるソーシャルゲームの影響 もある。アセンディアント・キャピタル・マーケッツのアナリスト、エ ドワード・ウー氏は、 ソーシャルゲームなどに流れたユーザーを呼び 戻すには「本当にユニークな何かが必要」と指摘している。

3DSは発売後半年足らずの昨年8月、大幅値下げを強いられた。 巻き返し策として任天堂は昨年秋、同社の人気キャラクター「マリオ」 の新作を投入した。

同社広報の豊田憲氏は5月31日のブルームバーグ・ニュースの電 話取材に、ソフトのラインナップについて「現時点ではコメントできな い」と語った。ただ、岩田社長のプレゼンでは、「U」の画面にマリオ が映った映像が流された。

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