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メルケル独首相:ユーロ防衛・沈静化のために「タブー」ない

ドイツのメルケル首相は31日、欧州 単一通貨ユーロを救うためには、いかなる案もタブー視するべきではな いとの考えを示した。ユーロ圏諸国の首脳は銀行が危機から守られると 金融市場を納得させる必要があるとも指摘した。

同首相は欧州連合(EU)の欧州委員会が30日に示した政策提言を 歓迎すると述べた。欧州委は恒久的な域内救済基金である欧州安定化メ カニズム(ESM)が銀行に直接、資本を注入できるようにすることな どを提案した。

メルケル首相はドイツのシュトラルズントでの発言で、「一段の協 力の可能性」に言及し、EU諸国が域内銀行を守るためより緊密に協調 して取り組むことがあり得ると示唆した。

「われわれはもちろん、銀行が不安定なのではないかという懸念を 払拭(ふっしょく)するための新たな制度や可能性という点での欧州の 現状を、国際金融市場に対して明瞭にすることができる」と語った。

メルケル首相はまた、「タブー」を捨てるべきだと首脳らに重ねて 呼び掛ける一方、協議されている案の幾つかはEU条約の変更を必要と するもので、改革は「次の10-15年」をにらんだものだと付け加えた。

市場の動揺が高まる中で、イタリアとフランス、米国から危機対応 をめぐる姿勢の転換を迫られているメルケル首相は結束を示すため、欧 州首脳らは財政健全化と構造改革、成長について政策を共有していると 述べた。

欧州の北部対南部という対立の構図を重ねて否定し、国内銀行セク ターの再建に取り組むスペインのラホイ首相をたたえた。

欧州北部の諸国が1つにまとまったグループを構成しているとは言 えないとして、南北に別れる必要のない共通の政策があると語った。

イタリアのモンティ首相はこの日、緊縮財政への反動が高まる前に 危機を食い止める行動をメルケル首相に呼び掛けた。イタリア銀行(中 央銀行)のビスコ総裁も救済基金による銀行支援を容認するよう訴え た。

メルケル首相はこの日ベルリンでの講演では、ユーロ圏債務危機の 「症状のみを治療しようとする」ことは十分ではないとし、問題の根源 に対処することが必要だと指摘。危機を収束させるには経済・構造改革 に「精力を惜しまず強力に」取り組む必要があると語った。必要なのは 「もっと欧州としてまとまること」だと述べた。

原題:Merkel Says ‘No Taboos’ on Euro Reform Steps to Calm

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