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ボルカー元FRB議長、資本動向規制の抜本改革を呼び掛け

米連邦準備制度理事会(FRB)の 元議長で、米銀の自己勘定取引禁止を盛り込んだ「ボルカー・ルール」 で知られるポール・ボルカー氏は31日、世界の資本動向の監督に関する 抜本的な規制改革を呼び掛けた。

同氏は香港でブルームバーグテレビジョンのインタビューに応じ、 「ブレトンウッズ体制の崩壊以来、20年もしくは30年間、基本的に無視 され続けてきた主題だ」と指摘。「現在の金融システムの危機の背後で は、国際金融システムの弱さによって巨大な不均衡が続いたままだ」と 述べた。

ボルカー氏(84)は、米国人の行き過ぎた消費を中国人の過剰な貯 蓄で賄うといった米中間で近年拡大したような不均衡の是正に向け「規 律」を適用する新たな枠組みが必要だと提案。2007-09年の世界的な信 用収縮以来、金融監督当局が重視してきたのは銀行の自己資本規制とリ スク管理だった。

同氏は、米銀JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高 経営責任者(CEO)がニューヨーク連銀の理事に就いていることにつ いて、「問題であるようにみえた」とも語った。欧州の政策当局はもっ と断固たる姿勢を示し、スペインとイタリアの安定性を守るべきだと し、ユーロ圏の危機が米国の活動に影響を及ぼすようなら、FRBは 「さらなら秘策を打ち出す」必要があると述べた。

ボルカー氏は「中国が巨額の黒字を抱える一方で米国が巨額の赤字 を抱えることがないよう、われわれにはちょっとした規律を活用するシ ステムが必要だ」と話した。

原題:Volcker Urges Global Financial System Overhaul After Crisis (1)(抜粋)

--取材協力:Fion Li.

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