今日の国内市況(5月31日):株式、債券、為替市場

きょうの国内市場の株式、債券、為替相場は 以下の通り。

●TOPIXことし安値、欧州情勢や円高で-輸出など景気敏感売り

東京株式相場は続落し、TOPIXは年初来安値を更新した。ギ リシャやスペインなど欧州情勢への不安に加え、円高進行も嫌気され、 電機や自動車など輸出関連株が安い。ガラス・土石製品など素材関連、 鉱業、不動産、金融といった景気敏感業種の下げが相対的に目立った。

TOPIXの終値は前日比4.13ポイント(0.6%)安の719.49 と、昨年12月20日以来の安値。日経平均株価は同90円46銭(1.1%) 安の8542円73銭と、1月17日以来の安値で終えた。

ニッセイアセットマネジメントの久保功株式ストラテジストは、 「純粋に海外発の話と円高で定石通りに売られている。株価水準は安 いが、こういう時には買いが止まってしまう」と話した。

●債券上昇、長期金利一時9年ぶり低水準-欧州信用不安・株安

債券相場は上昇。欧州債務危機の深刻化を背景に安全資産とされ る米国やドイツの国債が買われた流れを引き継ぎ、長期金利は一時、 約9年ぶりの水準まで下げた。円高・株安もあり、超長期債の利回り も低下した。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物の322回債利回り は前日比2.5ベーシスポイント(bp)低い0.81%で始まり、18日に記録 した03年7月1日以来の低水準(0.815%)を更新。その後は0.815 -0.82%で推移し、午後3時過ぎには1bp低い0.825%まで水準を切 り上げる場面があった。5年物の104回債利回りは同1.5bp低い

0.20%で始まり、10年10月6日以来の低水準を記録した。

UBS証券の伊藤篤シニア債券ストラテジストは、「スペインの銀 行問題が波及しており、リスク回避の動きで米国債、ドイツ国債利回 りは過去最低を更新。日本国債も買いが入っている。欧州の銀行は、 資本増強、破綻処理の枠組みが決まっておらず、不安感が強い状況。 きょうは月末で保有債券の年限長期化の買いもあるようだ」と話した。

●ドル78円後半で上値重い、米景気懸念-ユーロ・円97円後半

東京外国為替市場では、ドルが下落、ドル・円相場は1ドル=78 円台後半と、2月以来の安値圏で推移した。欧州債務危機を背景にし たリスク回避の動きに加えて、米経済指標の弱含みもあり、ドル売り・ 円買いが優勢となった。

ドルは朝方に79円13銭まで値を戻していたが、再び79円台を割 り込み、一時は78円71銭と、2月16日以来の安値を付けた。午後4 時10分現在は78円80銭付近で取引されている。

みずほコーポレート銀行国際為替部のマーケット・エコノミスト、 唐鎌大輔氏は、ドル・円相場の下落について、欧州発の懸念材料を背 景に通常はドル買い、円買いになるが、前日は米国の住宅関連指標が 悪い内容となり、「米固有の失点が入ったので、79円割れにつながっ た」と説明。その上で、週内に発表される米雇用統計が悪い結果にな ると、「大変危険な状態になる」とみている。

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