海外勢が6週連続で日本株売り越し、規模は縮小続く-5月4週需給

5月第4週(21-25日)の日本株 市場で、海外投資家は6週連続で売り越していたことが東京証券取引 所の公表データで分かった。欧州の債務問題に対する懸念が強い上、 為替の円高・ユーロ安進行で日本企業の業績不透明感も広がりやすく、 海外勢から日本株圧縮の動きは続いた。

東証が31日に発表した同週の投資部門別売買動向によると、東京、 大阪、名古屋3市場の1・2部合計で、海外投資家は差し引き304億 円売り越した。ただ、売越額は前々週の2074億円、前週の834億円か ら徐々に縮小している。

立花証券の平野憲一執行役員は、スペインの銀行破たんなど欧州 情勢悪化に対する懸念は残るが、「世界のバリューファンドの一部が、 バリュエーション面の安さに着目して日本株を買う動きもみられる」 と指摘。海外勢のリスク資産圧縮の動きは減速する一方、個人や国内 金融機関の下値を買う意欲も強く、「そろそろ相場が底入れしてもおか しくない状況」と言う。

5月4週の日経平均株価は、前週末比0.4%安の8580円39銭と 8週連続で下落。週間ベースの続落記録としては、バブル経済崩壊過 程の1992年3-5月にかけての9週連続以来、約20年ぶりの長さと なった。ギリシャのユーロ離脱観測や、日本銀行の追加金融緩和見送 りを受けた為替の円高進行が嫌気された週央23日に大幅に下落。翌 24日に取引時間中としては約4カ月ぶりに節目の8500円を割り込ん だが、その後はやや戻した。

一方、主な買い越し主体は、投資信託(235億円)が9週連続、 個人(781億円)が8週連続、年金資金や企業の自社株買いなどの動 きを反映する信託銀行(392億円)が2週連続など。投信の買い越し 基調は09年10月4週から12月5週まで続いた10週連続以来、個人 は10年4月3週から6月2週にかけて記録して以来の長さとなった。

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