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新興諸国の為替介入、インフレ重視の姿勢映す-通貨安阻止へ

インドネシアからブラジルにいたる 新興諸国・地域はわずか3カ月前、外国為替市場で輸出競争力を高める ための介入を行っていた。そして現在、通貨安に歯止めをかけ、インフ レを抑えるためにドル売りを進めている。

インドネシア中央銀行は29日、アジア通貨で今年2番目にパフォー マンスが悪いルピア相場の安定を図るため、2週間以内にドル建てター ム預金の提供を開始する方針を発表。今週発表される同国の5月の消費 者物価指数の前年比伸び率は9カ月ぶりの高水準が予想されている。ブ ラジル中央銀行は先週、3年ぶりの安値を付けたレアルを下支えるた め、4日連続で通貨スワップ入札を実施。韓国やインド、ロシアも通貨 安を抑制する措置を講じている。

スタンダードチャータードの為替調査グローバル責任者、カラム・ ヘンダーソン氏(シンガポール在勤)は「多くの新興市場国にとってイ ンフレはなお課題だ」とした上で、「欧州債務危機の影響を受けやすい こうした国では、成長をめぐる懸念も高まっている。政策当局は極めて 慎重にバランスを取るよう努めなければならない」と語った。

アジア各国・地域は通貨下落の歯止めに最もうまく対処しており、 今月は台湾ドルが2%安、フィリピン・ペソが3%安、タイ・バーツ が3.5%の下げにとどまっている。一方、ポーランド・ズロチとハンガ リー・フォリントはいずれも11%下落。欧州債務危機が深刻化して資金 が流出する中、新興市場通貨で最大の下落率となっている。

原題:Intervention From Rupee to Real Shows Focus on Inflation (1)(抜粋)

--取材協力:David Yong、Yudith Ho、Karl Lester M. Yap、Jiyeun Lee、Eunkyung Seo、Andrea Wong、Suttinee Yuvejwattana、Blake Schmidt、Dennis Fitzgerald.

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