コンテンツにスキップする

5月の為替介入ゼロ、ギリシャ危機でユーロ急落も見送り継続

政府・日本銀行による5月の為替市 場介入額はゼロ円だった。財務省が31日夜に発表した4月26日から今 月29日までの「外国為替平衡操作の実施状況」で分かった。野田佳彦内 閣は昨年11月5日以降、円売り介入を見送っている。

5月は雇用統計など米経済指標の改善ペースが鈍化。ギリシャの総 選挙では国際的な救済計画の条件となる財政緊縮策の支持政党が敗北、 同国のユーロ圏離脱懸念も浮上した。欧州債務危機の深刻化で、米国や ドイツ、日本の国債市場にはリスクを避ける投資資金が流入。格付け大 手フィッチ・レーティングスが日本の格付けを約9年半ぶりに引き下げ たが、円高・金利低下が進んだ。先月末に追加緩和した日銀は金融政策 を据え置いた。

今回公表された期間中、円は対ドルで今月18日に一時1ドル=79円 ちょうどと2月17日以来、ユーロに対しても29日に1ユーロ=98円94銭 と約4カ月半ぶりの高値を付けた。日経平均株価は24日、1月18日以来 初めて8500円を割り込む場面があった。

その後、ドル・円相場は31日に一時78円71銭と約3カ月半ぶりの水 準まで円が上昇し、ユーロ・円相場も一時97円36銭と1月16日に付け た2000年12月以来の円高値97円04銭に迫った。

安住淳財務相は31日、記者団に対し、足元の円高は日本の経済実態 を全く反映してないと発言。市場動向を注視すると、けん制した。中尾 武彦財務官も29日、香港でのインタビューで、日本の当局は為替市場を 注意深く見守っていると強調した。

政府・日銀は昨年、東日本大震災からの復興途上における過度な円 高進行が景気低迷やデフレ脱却の遅れ、生産拠点の海外流出を招きかね ないと見て14兆2970億円の円売り介入を実施した。通年では03、04年に 次ぐ過去3番目の規模。円・ドル相場が戦後最高値を記録した10月31日 は8兆722億円で単日、月間とも過去最大を更新した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE