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米国は「財政の崖」から転落回避へ、議会は予算協議で妥協点

米国は2013年の「財政の崖」から転 落する事態を回避できるとの見通しがブルームバーグ・ニュースのエコ ノミスト調査で示された。議会がリセッション(景気後退)を避けるた め予算協議で十分な妥協点を見いだすとの見方が背景にある。

いわゆる「財政の崖」は、ブッシュ前政権下で導入された所得税減 税の期限切れや給与税引き下げの終了、政府歳出の自動的削減などを含 めた事態を指す言葉。エコノミスト調査によれば、来年この影響が出始 めると経済成長率は計3ポイント押し下げられる見通し。ただ、議会の 譲歩で押し下げ幅は0.8ポイントにとどまり、経済成長は持続するとい う。

ムーディーズ・アナリティクスのチーフエコノミスト、マーク・ザ ンディ氏は「予測者は現時点でかなり楽観的だ」と指摘。「多くの瀬戸 際戦略や金融市場の混乱があるだろうが、政策立案者は最終的にはこの 崖を著しく縮小するだろう」と語った。同氏は財政的な足かせで来年の 成長率が1.5ポイント低下すると予想している。

今月22-24日に46人を対象に実施した調査の予想中央値によれば、 減税措置が大部分の米国民を対象に延長され、歳出削減が抑制されるこ とで来年の米経済成長率は2.4%となる見込み。予定される歳出削減も 延期または規模が縮小されるとの見方が調査で示された。

モルガン・スタンレーのマネジングディレクター、デービッド・グ リーンロー氏は「この崖をよく見直せば、2013年にリセッションに陥る ことはほぼ確実だ」と述べ、「この奇妙な状況はほとんど前例のないも のであり、何も行動が取られなければ、政策が大きく変化する。政策立 案者が何か新しいことを考え出す必要があるのではなく、自動的に発生 することに対処しなければならない状況だ」と指摘した。

原題:Common Ground Seen Holding U.S. Back From Cliff: Economy (2)(抜粋)

--取材協力:Lorraine Woellert、Brian Faler、Terry Barrett.

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