ブラジル中銀、政策金利を過去最低の8.5%に引き下げ

ブラジル中央銀行は30日、政策金利 を過去最低水準に引き下げた。欧州の債務危機が世界の金融市場を揺る がし、中南米最大であるブラジル経済の成長をさらに阻害する恐れがあ ることが背景。

ブラジル中銀は同日の金融政策委員会の会合で、政策金利を0.5ポ イント引き下げ、8.5%とすることを決めた。ブルームバーグの調査で は、アナリスト70人中61人が今回の結果を予想。8人のアナリスト は0.75ポイントの利下げを予想していた。

同中銀はウェブサイトに掲載した発表文で、「現時点ではインフレ 軌道へのリスクは限定的だ」と指摘。世界経済の脆弱(ぜいじゃく)性 を考えると、外部セクターはこれまでディスインフレの影響をもたらし てきたとの見解を示した。

ブラジルは昨年8月以降、経済成長の回復を図るため、20カ国・地 域(G20)では最大となる計4ポイントの利下げを実施した。ただ、金 融刺激策や減税による消費てこ入れ策はこれまでのところ功を奏してお らず、ブラジル経済は3月も予想外に縮小した。

ノムラ・セキュリティーズ・インターナショナルで米州担当の新興 市場調査責任者を務めるトニー・ボルポン氏は、欧州の「ゆっくりとし た自動車事故」が続くなら、ブラジル中銀は今後2回の会合で政策金利 を7.5%に引き下げるだろうと述べた。同氏は30日の利下げを予想して いた。

--取材協力:Dominic carey、Daniel Grillomadero.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE