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イタリア債利回り4カ月ぶり高水準、リスク回避で-英国債堅調

30日の欧州債市場ではイタリア国債 が下落し、10年債利回りが4カ月ぶり高水準となった。この日の5年債 と10年債入札で発行額は目標上限を下回った。欧州債務危機が同国債へ の需要を減退させているとの懸念が高まった。

ドイツ国債は上昇し、2年債の利回りは初めてゼロとなった。5 年、10年、30年債利回りも過去最低を付けた。この日発表された5月の ユーロ圏景況感指数は2年半ぶりの低水準だった。スペイン債も下落し 5年債利回りは昨年11月以来で初めて6%を突破した。スペイン銀行 (中央銀行)のオルドニェス総裁は、同国の銀行バンキアの国有化をめ ぐる批判の中で、任期満了よりも1カ月早く退任することになった。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチの債券ストラテジ スト、ジョン・レイス氏は「投資家はこれらの国の債券の購入をますま す手控えるようになっている」と指摘。「イタリアの入札は何とか消化 したという形だった。スペインで見られる状況や今後の展開をめぐる現 在の不安を反映したものだ。事態が自然に改善することはないだろう」 と語った。

ロンドン時間午後5時現在、イタリア10年債利回りは前日比17ベー シスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の5.93%。一時は6.01%ま と、1月31日以来の最高に達した。同国債(表面利率5%、2022年3月 償還)の価格は、1.155下落の93.755。5年債利回りは42bp上昇 の5.68%を付けた後、5.56%となった。

イタリア政府が実施した入札での発行額は計57億3000万ユーロと目 標上限の62億5000万ユーロを下回った。

ドイツ10年債利回りは9bp低下し1.27%。一時は1.261%と、ブ ルームバーグが1989年にデータ集計を開始して以来の最低を記録した。 2年債利回りは一時ゼロとなり、5年債は0.362%、30年債は1.802%ま で下げた。

スペイン10年債利回りは21bp上昇の6.66%。昨年11月28日以来の 水準となる6.70%まで上昇する場面もあった。2年債は50bp上昇 し5.13%。5年債は日中取引の最高となる6.21%に達した。10年債利回 りのドイツ債との格差は一時、ユーロ導入来で最大の5.41ポイントとな った。

英国債

英国債相場は上昇。10年債利回りは前日比13bp低下し1.65%。一 時は1.637%と、ブルームバーグによるデータ集計が始まった1989年以 来で最低となった。同国債(表面利率4%、2022年3月償還)価格 は1.305上げ121.145。

英5年債利回りも0.659%まで下げ最低を更新した。

原題:Italy, Spain Bonds Slump as Crisis Punctures Demand; Bunds Jump(抜粋) Pound Slides to 4-Month Low Versus Dollar on Europe; Gilts Jump (抜粋)

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