ユーロ圏:5月景況感指数90.6、予想以上の悪化-ギリシャ不安

5月のユーロ圏景況感指数は予想以 上に悪化し、2年半ぶりの低水準となった。ギリシャが総選挙後に政権 を樹立できずユーロ圏分裂の観測が高まったことが影響した。

欧州連合(EU)の欧州委員会が30日発表した5月のユーロ圏景況 感指数(速報値)は90.6と、4月の92.9(改定前=92.8)から低下。こ れは2009年10月以来の最低で、ブルームバーグ・ニュースがまとめたエ コノミスト28人の調査中央値である91.9も下回った。

今月6日のギリシャ総選挙後も政権が樹立されないほか、スペイン では銀行健全化がもたつき、欧州の景気低迷は深刻化の兆候を示してい る。米シティグループのエコノミストらはギリシャのユーロ離脱が来年 までにあり得ると指摘。ユーロ圏の製造業とサービス業の活動は5月に エコノミスト予想以上に縮小したほか、ドイツのIfo経済研究所がま とめた独企業景況感指数は昨年8月以降で最大の落ち込みとなった。

ドイツ・ポストバンクのエコノミスト、ハインリッヒ・バイエル氏 (ボン在勤)は「ギリシャの再選挙とスペインの銀行危機が消費者と企 業の不安を高めている」と述べ、「4-6月(第2四半期)のユーロ圏 経済は弱く、下振れリスクを伴う停滞となるかもしれない。ただ、危機 がこれ以上悪化しない限り、下期は緩やかに回復するとわれわれは引き 続き見込んでいる」と続けた。

ユーロの対ドル相場は統計発表後に下げ幅を拡大。ロンドン時間午 前10時2分(日本時間午後6時2分)現在は前日比0.5%安の1ユーロ =1.2438ドルで取引されている。

欧州委によると、5月のユーロ圏製造業景況感指数はマイナス11.3 と、前月のマイナス9.0から悪化し、10年2月以来の低水準を付けた。 サービス業はマイナス4.9と、前月のマイナス2.4から低下。同時に発表 された5月の消費者信頼感指数改定値はマイナス19.3。前月はマイナ ス19.9だった。5月の建設業景況感指数も低下した。

原題:Euro-Area Economic Confidence Declines More Than Forecast (1)(抜粋)

--取材協力:Kristian Siedenburg、Fabio Benedetti-Valentini、Maryam Nemazee、Simon Kennedy.

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