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今日の国内市況(5月30日):株式、債券、為替市場

きょうの国内市場の株式、債券、為替相場 は以下の通り。

●日本株は反落、欧州懸念強く金融安い-景気策期待剥落し中国関連も

東京株式相場は反落。スペインの財政・金融問題など欧州情勢への 警戒感が根強く、保険や銀行など金融株、ガラス・土石製品など素材関 連株の一角が安い。前日に高まった中国の大規模な景気刺激策への期待 感も早々に剥落し、機械など中国経済との関係が深い業種も軟調だっ た。

TOPIXの終値は前日比3.41ポイント(0.5%)安の723.62と反 落、日経平均株価は同23円89銭(0.3%)安の8633円19銭と5営業日ぶ りに下げた。

りそな銀行の戸田浩司チーフ・ファンド・マネジャーは、「前日は 午後から短期筋による売り方の買い戻しで値を切り上げたが、多くの投 資家は冷めた目で見ていた」と指摘。ユーロ安の継続で市場参加者の心 理は引き続き悪く、「昨日の株価上昇に意外感があっただけに、きょう はすかさず短期筋などが売りをぶつけてきた」と言う。

●債券続伸、年限長期化の買いや欧州懸念-首相・小沢氏会談に反応薄

債券相場は続伸。欧州懸念を背景にしたリスク回避の動きのほか、 月末に向けて投資家が保有債券の年限を長期化する買いが相場の支えと なった。一方、午後に入って、野田佳彦首相と民主党の小沢一郎元代表 との会談内容が伝わったものの、相場への影響は限定的だった。

トヨタアセットマネジメントの浜崎優チーフストラテジストは、 「好需給環境は変わらず、欧州債務問題なども好転しておらず、懸念材 料として続いている」とし、5月半ばに利益確定売りなどで金利が上昇 した後は低下に転じていると説明。さらに、株価は軟調となっており、 日銀の金融政策スタンスへの期待感もはく落していると語った。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物の322回債利回りは 前日比0.5ベーシスポイント(bp)低い0.845%で始まり、その後も同水準 で推移した。一時は1bp低い0.84%と21日以来の水準に低下する場面も 見られた。20年物の136回債利回りは1bp低い1.64%。30年物の36回債 利回りは午前の1bp低い1.79%から午後は1.795%にやや水準を切り上 げたものの、超長期債は月末に向けた年限長期化の買いで堅調を維持し た。

●ユーロが対ドル1年11カ月ぶり安値、スペイン不安で対円1月来安値

東京外国為替市場では、ユーロが対ドルで約1年11カ月ぶり安値を 更新。スペインの銀行救済問題に対する懸念が重しとなり、ユーロは対 円でも約4カ月ぶり安値を付けた。

ユーロ・ドル相場は一時1.2439ドルまで下落し、前日の海外市場で 付けた2010年7月1日以来のユーロ安値を更新。ユーロ・円相場は一 時、1ユーロ=98円68銭と1月19日以来の水準までユーロ安が進んだ。 一方、ドル・円相場は1ドル=79円半ばで小幅な値動きが続いていた が、午後には円買いが優勢となり、一時79円30銭と1週間ぶりのドル 安・円高水準を付けた。

大和証券投資情報部担当部長の亀岡裕次氏は、スペインの銀行をめ ぐる不安というのが影響しており、ユーロについては「多少まだ下はあ る」と予想。その上で、銀行支援の話もいろいろ出てきており、「ある 程度全体的な状況がはっきりした段階で懸念もいったん落ち着く可能性 はある」と語った。

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