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危機管理対策が新たな不動産バブルの芽を育む-アイスランド

危機管理政策が次の不動産バブルの 芽を育んでいる国がある。銀行業界が事実上崩壊し、4年足らず前に最 悪のリセッション(景気後退)の陥ったばかりアイスランドだ。

首都レイキャビクにあるアイスランド国家登記所の推計によれば、 新築住宅価格は1-3月(第1四半期)に過去最高水準に達した。2010 年10-12月(第4四半期)からは40.1%値上がりだ。今年3月末時点の 中央銀行のデータによると、市場が09年末に底を打って以来、平均住宅 価格は11.3%上昇している。

大規模な資本流出を阻止するため08年に通貨規制を導入した人口32 万人のアイスランドだが、今は過熱の兆候を示している住宅市場に資金 が流入し、住宅ローン債務も膨らんでいる。アリオン銀行のエコノミス ト、トルビョルン・スベインソン氏によれば、海外投資家は保有する80 億アイスランド・クローナ(約49億円)近い資金を国外に持ち出すこと ができず、この資金が国内にとどまっている。

レイキャビクに本社を置く資産運用会社グンマのエコノミスト、ア スゲイル・ヨンソン氏は「介入なしでこうした状況が続けば、2年以内 に不動産バブルにつながるだろう。資本規制で閉ざされた経済で資産バ ブルが形成されつつあるというより大きなリスクを抱えている」と述べ た。

原題:Iceland Property Bubble Grows With Currency Controls: Mortgages(抜粋)

--取材協力:Pierre Paulden.

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