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東工取:東穀取の農産4商品引き継ぎ-「東京商品取引所」に変更

東京工業品取引所の江崎格社長は30 日、都内で開かれた記者会見でトウモロコシなど東京穀物商品取引所が 上場する農産物のうち4商品の移管を受け入れると発表した。

江崎社長は、受け入れの理由について、「商品規模はそれぞれ違う が、全体では採算ラインに乗ると判断した」とし、「穀物市場は産業イ ンフラとしても重要だ」と述べた。来年2月をめどにトウモロコシ、大 豆、粗糖、小豆の先物取引を受け継ぎ、同取の名称を「東京商品取引 所」に変更する予定だという。

市場の移管をめぐっては、東穀取は今年3月に東工取と関西商品取 引所に受け入れを打診していた。東穀取は11年夏に起死回生を狙って72 年ぶりにコメ先物取引を上場したものの売買高の大幅な減少に歯止めを かけることができず、業績の回復が見込めないと判断した。

これを受けて、東工取の江崎社長は3月の定例会見では、「商品と して将来性のないものを引き受けろと言われても株主は納得しない」と 語り、東穀取の農産物市場の引き受けに慎重な姿勢を示していた。

東工取はこの日、前期(12年3月期)連結決算を発表した。純損益 は2億600万円の赤字となり、前の期(11年3月期)の5億2400万円の 黒字から悪化した。営業損益は7億2800万円の赤字で、前の期の11 億7000万円の赤字から改善した。

国内商品先物市場は、05年に7つあった商品取引所の数が東工取、 東穀取、関西商取の3カ所に減少。国内売買高の9割を占めている東工 取は、09年に導入した高速取引システムで海外からの取引が増えたもの の、国内個人投資家の急減が影響し、全体の売買高は低迷状態が続いて いる。

かつては世界2位の商品取引所だったが、インドのマルチ商品取引 所や中国の上海期貨交易所などに追い抜かれ、11年のランキングは12 位。売買高は1位のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の5.8%し かない。

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