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ドイツ銀、不確実性に挑む2人CEO-ゴールドマンと別の顔

ドイツ最大の銀行であるドイツ銀行 では今週、ユルゲン・フィッチェン、アンシュー・ジェイン両氏がヨゼ フ・アッカーマン氏の後任として、共同最高経営責任者(CEO)に就 任する。1960年代から80年代にかけて続いた2人のCEOという伝統的 な双頭体制が復活する。

コーポレートバンキング業務のベテランであるフィッチェン氏 (63)は2005年からドイツ部門の責任者を務め、インド出身のジェイン 氏はロンドンのオフィスから投資銀行事業の拡大を主導した。

ドイツ銀行は、ゴールドマン・サックス・グループのようなウォー ル街(米金融街)の金融機関と競い合うトレーディングの巨人という顔 と同時にフランクフルトに拠点を置くドイツ企業向けの金融機関という 側面も併せ持つ。2人の共同CEO起用はこの2つの機能をうまく連携 させる狙いがある。

2人の新CEOは、ドイツ銀行の戦略の妨げになるような権力争い を避けつつ、資本規制の強化と欧州のソブリン債危機の激化に立ち向か う必要があるとメディオバンカのアナリスト、クリストファー・ウィー ラー氏は指摘する。過去に共同CEO体制が敷かれた時期は3回とも、 銀行と株主の利益が増加した。

2つの視点

オットー・バイスハイム経営学大学院のマルクス・ルドルフ教授 (金融学)は「ドイツ銀行は、経営をより安定した状態に導く必要があ る場合にCEO2人体制となることが多い。非常に不確実性の高い状況 となることが予想されるため、国際投資銀行と国内事業という2つの視 点を持つメリットを生かし、経営を強化することができる」と話してい る。

フィッチェン、ジェイン両氏は31日にフランクフルトで開かれる年 次株主総会を経てCEOに就任する。退任するアッカーマンCEOは10 年間の任期の間に欧州で最も影響力のあるバンカーの1人なった。ドイ ツ銀行は昨年、フランスのBNPパリバを抜いて欧州最大の銀行の地位 を固め、その資産規模はドイツの国内総生産(GDP)の80%強に相当 する。

原題:Fitschen’s German Ways Beside Jain Revive Deutsche Bank Co-CEOs(抜粋)

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