海底に眠る沈没船の中国製磁器、約34億円相当を引き揚げへ

インドネシア沖の海底で青色と白色 の中国製磁器の入った貨物が400年以上にわたって沈んでいる。これら の磁器は総額で約4300万ドル(約34億2000万円)の価値があるとみられ ている。

明王朝の万暦帝時代に製造された鉢や皿、茶わんなど約70万点は、 海底の巨大な木くずの塊の上にあった。船は現在のジャカルタに向かっ ていたと思われる。発見されたのは沖合150キロメートル、海面下60メ ートルの地点。アイスホッケー競技場ほどの広さにわたり所々で高さ8 メートルも積み上がっていた。

海洋考古学を手掛けるポルトガルの企業アルケオノータス・ワール ドワイドのニコラウス・グラフ・サンディツェル会長兼最高経営責任 者(CEO)は来年、これらの物品の回収を計画している。インドネシア 政府による撤去が始まるまでに、これらの財宝は底引き網漁や沖合石油 探鉱、パイプラインやケーブルの敷設、とりわけ略奪などにより失われ る恐れがある。

サンディツェル氏(53)はドイツ東部の町イェーナの近くにある中 世のロイヒテンブルク城での展覧会を推進したうちの一人だ。展覧会で は沈没船の財宝の回収作業を探検と表現。同氏はこの探検には500万ユ ーロ(約5億円)の費用がかかり、陸地との頻繁な往復を避けるため海 上プラットホームを建設する必要があると見込んでいる。展覧会が海底 の物品の保護につながることを望んでいる。

消えゆく財宝

サンディツェル氏は広大なテューリンゲンの森を遠くに望むロイヒ テンブルク城の大ホールでインドネシア風のスープとサテと呼ばれる鶏 肉の串焼き料理を食べながら「これらの財宝がどれほどのスピードでな くなっていくかに注意を引き付けたい。10年以内では遅過ぎるだろう」 と述べた。

サンディツェル氏によると、海底の物品のうち約3分の1はそのま まの状態にされている。海水の中でも傷まないのは金と磁器だけだとい う。沈没船は2008年に発見され10年に行われた最初の作業で磁器約3 万8000点が回収された。

中国の商船は、ポルトガルを中心に欧州各国が海上貿易で栄える 約200年前に絹や磁器を積み、定期的に航行していた。

(ヒックリー氏はブルームバーグ・ニュースで芸術・娯楽関連の記 事を執筆しています。この記事の内容は同氏自身の見解です)

原題:Shipwrecked China Worth $43 Million to Be Fished Out of Ocean(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE