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アジア社債の高利回り、年金基金を引き付ける公算-保証開始

アジア企業の現地通貨建て社債を保 証する「信用保証・投資ファシリティ(CGIF)」は、高利回りを狙 う年金基金を引き付けるとの見方を、プルーデンシャルやパインブリッ ジ・インベストメンツが示している。

東南アジア初の社債保証制度であるCGIFは、東南アジア諸国連 合(ASEAN)プラス3(日本、中国、韓国)が設立したもので、今 月業務を開始した。CGIFの西村潔最高経営責任者(CEO)は9月 末までに社債2、3本の発行を保証する予定だと述べた。新たな発行体 を呼び込むため投機的格付け(ジャンク級)債も保証対象に加える可能 性があるという。

米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は先週、 CGIFに対して、上から2番目に当たる「AA+」の長期外貨建て格 付けを付与。これは、CGIFが保証する債券がAA+格付けを得るこ とを意味する。パインブリッジの台湾部門は、CGIF保証債の購入検 討を明らかにした。

米調査会社EPFRグローバルによれば、投資家は金利がゼロ近辺 の欧米市場から、より高利回りの債券へと資金を移している。新興市場 債の保有は今年これまでのところ210億ドル(約1兆6700億円)増えた という。

CGIFを信託基金として管理するアジア開発銀行(ADB)によ れば、東アジアの現地通貨建て社債の発行残高は昨年10-12月(第4四 半期)に17%増加し、過去最高の1兆9000億ドルとなった。同四半期の 発行額は前年同期比44%増の2110億ドル。ADBは中国と香港、インド ネシア、韓国、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナ ムを東アジアの新興市場と分類している。

プルーデンシャル傘下イーストスプリング・インベストメンツ・シ ンガポールの債券担当最高投資責任者(CIO)、ブーン・ペンウイ氏 は、「企業リスクへの警戒が総じて高まっている中、公的機関が保証す る債券はどういった形であれ良いものだ」と述べた。

西村CEOは、利回りが東南アジア債の魅力を高めると指摘。 HSBCホールディングスの債券指数を基にブルームバーグが算出した ところによると、韓国とマレーシア、フィリピンの債券の平均リターン (投資収益率)は今年これまでのところプラス1.68%。バンク・オブ・ アメリカ(BOA)メリルリンチの指数によれば、米国債はプラ ス1.3%、日本国債はプラス1%だ。

原題:Asean Backing Junk-Rated Debt Lures Prudential: Southeast Asia(抜粋)

--取材協力:Ailing Tan.

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