【個別銘柄】あおぞら急落、ソフバンクが上昇、ルネサスエは急伸

きょうの日本株市場で、株価変動材 料のあった銘柄の終値は以下の通り。

輸出関連の一角:パナソニック(6752)が前日比2.2%安の524円、 コマツ(6301)が1.2%安など電機と機械中心に軟調。スペインの財 政・金融問題など欧州懸念によるユーロ安が警戒されたほか、中国政府 が大規模な景気刺激策を新たに導入する方針はないと同国の国営通信が 報じたこともマイナスとなった。電気機器と機械は東証1部業種別下落 率上位に入った。

ガラス・土石株:日本電気硝子(5214)が2.8%安の491円、旭硝子 (5201)が1.8%安の541円など安い。ガラス・土石指数は東証1部業種 別下落率上位だった。シティグループ証券では、中国や欧州を中心とし た液晶テレビ需要の下振れや液晶ガラスの需給バランス緩和による価格 下落が想定以上に厳しくなる見通しだとし、両社の業績予想を下方修正 した。日電硝については投資判断も「中立」から「売り」へ引き下げ た。

あおぞら銀行(8304):7.1%安の171円。当初予定していた公的資 金の一部返済について、6月下旬に開く株主総会への提案を見送る方針 を固めた、と30日付の日本経済新聞朝刊が報じた。10月に強制転換を迎 える優先株が普通株に転換される可能性が高まったことによる株式希薄 化や経営への政府関与の高まりが懸念され、売りが優勢となった。東証 1部値下がり率1位。

ソフトバンク(9984):2.7%高の2402円で、東証1部売買代金首 位。ドイツ証券では投資判断を「ホールド」から「買い」へ引き上げ、 目標株価を2810円とした。加入者成長率が14%と依然高い上、下期には 利益の伸長も見込めるとし、実質的株価収益率(PER)は通信会社で も割安だと評価した。

KDDI(9433):1.8%安の48万4500円。ドイツ証券では、市場 の獲得競争激化で株価上昇ストーリーが抑制されるリスクを考慮すると し、投資判断を「買い」から「ホールド」へ引き下げた。

ルネサスエレクトロニクス(6723):27%高の260円で、東証1部 値上がり率1位。一時は39%(80円)高の284円と値幅制限いっぱいの ストップ高まで買われた。日本証券金融は29日、制度信用取引の新規売 りに伴う貸株の申し込みと、買いの現引きに伴う融資返済申し込みを30 日から停止すると発表。信用需給の改善への期待から買いが増加した。

三菱重工業(7011):1.8%安の320円。シティグループ証券では、 同社が4月末に発表した新たな中期経営計画での経営数値の目標達成に 大きな期待をかけるのは間違いだろうとの見解を示したほか、ゼネラ ル・エレクトリックやユナイテッド・テクノロジーズなど世界の同業他 社との比較では見劣りすると指摘。13年3月期と来期の業績予想をとも に引き下げた。

NEC(6701):2.6%安の111円。ゴールドマン・サックス証券で は、同社が退職給付信託に拠出したルネサスエ株の評価の切り下がりリ スクを考慮して、NECの年金積立不足額を1株純資産予想に反映。同 証券による13年3月期の1株純資産予想を217円から208円、来期を228 円から219円へそれぞれ引き下げた。

ローソン(2651):2.6%高の5530円。野村証券では、積極的な販 売促進戦略も含めて販売や粗利高の水準が上振れ局面に入った可能性が 高いと評価し、投資判断を「中立」から「買い」へ引き上げた。目標株 価は6300円。

ファーストリテイリング(9983):1.3%高の1万7890円。ゴール ドマン・サックス証券では会社側への取材を通じ、一部市場で指摘され る国内業績リスクは小さいとしたほか、アジアの中期成長が続く可能性 も確認したと分析。投資判断の「買い」を強調した。

オリンパス(7733):4%高の1214円。数百億円規模の出資を受け る資本提携を目指し、ソニーとパナソニックに絞って交渉を進めている ことが分かった、と30日付の朝日新聞朝刊が報道。また、マイケル・ウ ッドフォード元社長は、自身を解任した同社を相手取る英国での訴訟で 和解した。経営再建への期待感が優勢となった。

くらコーポレーション(2695):8.1%高の1136円。12年10月期営 業利益予想を従来の37億3300万円から42億円へ13%引き上げた。全社的 オペレーションの改善やコスト削減などが貢献していることが要因。今 期増益率が前期比43%まで拡大することから、業績好調を評価した買い が先行した。

ゲオホールディングス(2681):5.9%高の9万2000円。発行済み 株式総数の8.1%にあたる4万4000株(金額38億2300万円)を上限に自 己株を取得すると発表。期間は6月6日から13年3月29日まで。需給改 善への期待が高まった。

アンリツ(6754):1.9%高の874円。JPモルガン証券では、純利 益の過去最高益更新が続くと予想し、投資判断「オーバーウエート」、 目標株価1150円でカバレッジを開始した。12年度と13年度ともに17%前 後の株主資本利益率(ROE)を確保可能であることや株主還元の可能 性が高まることなどから、妥当株価収益率(PER)は、セクター平 均11倍にして5ポイントのプレミアムを付与した16倍を当てはめたとし ている。

巴工業(6309):1.9%安の1470円。12年10月期の連結営業利益予 想を従来の26億6000万円から25億円に下方修正、前期比では増益率 が3.3%に縮小見込みと29日に発表。上期の化学工業製品販売の国内新 規開拓不調、中国のコンパウンド事業低迷が下期も続くと想定したほ か、機械製造販売の国内官需向け、海外向けの案件繰り延べも響く見込 み。

オーデリック(6889):5.2%高の1662円。いちよし経済研究所で は、2013年3月期連結営業利益予想を従来の10億5000万円から16億円 (前期比40%増)へ引き上げ、会社計画(14億2000万円)からの上振れ を予想した。発光ダイオード(LED)照明器具の販売好調が足元でも 持続しているもようであることを考慮したとしている。

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