ルネサス株がストップ高で週初の下げ埋める、空売り停止で-東京市場

ルネサスエレクトロニクスの株価が ストップ高(値幅制限いっぱいの上昇)まで買われ、増資検討などの報 道に伴う週明けからの下落分をほぼ埋めた。日本証券金融が貸借取引申 し込みを停止して空売りができなくなり、急速に買い戻された。

ストップ高に伴う日中高値は前日比39%高の284円。午前終値は 同29%高の263円と、前週末の終値273円に近い水準。値上がり率は国内 上場株で首位。

ルネサス株価は先週、業績悪化に伴い増資と人員削減を計画中との 報道を受けて乱高下。25日夜にブルームバーグ・ニュースが、それまで の報道の約2倍で、現在の時価総額に匹敵する1000億円規模の増資と1 万人を超える削減を計画中だと伝えた後は、週明けから上場来安値の更 新を続け、29日には初の200円割れを起こしていた。

みずほインベスターズ証券の石田雄一アナリストは急反発について 「流通株式数が少ない中で貸借取引が停止された」ことが主因と分析。 三菱UFJモルガン・スタンレー証券の石野雅彦アナリストは、増資の 成否が不透明で株主価値が「希薄化するか流動的なため、株価のボラテ ィリティが高まっている」と述べている。

ブルームバーグ・データによるルネサスの出資構成はNEC、日立 製作所、三菱電機の設立母体3社で合計約9割を占める。ルネサスはリ ストラ原資調達のため3社に増資引き受けを要請する方針だが、NEC は消極姿勢を示している。

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