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クルーグマン教授:英国は歳出拡大で一段の景気落ち込み回避を

ノーベル経済学賞受賞者で米プリス トン大学教授のポール・クルーグマン氏は、英国政府は財政抑制政策か ら離れて歳出拡大に動き、一段の景気の落ち込みを回避すべきだとの考 えを示した。

同教授は29日にロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで講演 し、不景気の経済にあっては、当局者は「支出の面で政府が最後のとり でとなる時だ」と認識すべきだと指摘。「それを補助するのが非伝統的 な金融政策だ」と語った。

欧州で金融危機が続き、キャメロン英首相が第二次世界大戦以来で 最大の緊縮財政を敷く中、英国経済は1970年代以来となる二番底に陥っ ている。2年前に誕生した保守党を中心とした連立政権は、そうした財 政政策が英国債利回りを低位に抑制することにつながっていると成果を 強調している。

クルーグマン教授は「現在の連立政権が発足した際、全ての戦略は 緊縮策が拡大につながるとの考えに基づいていた」と指摘した上で、 「しかし、見込まれた民間部門の支出拡大が起きることは決してなかっ た」と述べた。

また、英国は米国のように自国通貨で借金ができる強みがあるとし て、赤字の対国内総生産(GDP)比率押し下げが政策の中心である必 要はないと指摘。英5年物国債の利回りは25日に0.716%と過去最低を 更新している。

同教授は、まず各国政府が成長促進策を講じ、その上で中央銀行が 政策修正に動くべきだと主張。イングランド銀行(英中央銀行)の量的 緩和策についての質問には、中銀当局者は現行2%のインフレ目標の引 き上げを検討すべきだとの考えを示した。

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