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欧州の銀行への資金供給、増加したもよう-緊急流動性支援

ユーロ圏の資金繰りに行き詰った銀 行に対する各国中央銀行による緊急流動性支援(ELA)は先週、大幅 に増加したもようだ。欧州中央銀行(ECB)は一部のギリシャの銀行 への長期リファイナンシングオペ(公開市場操作、LTRO)を停止し ている。

ECBが29日に公表した25日終了週のユーロシステムの財務諸表に よると、「ユーロ圏の信用機関への他の請求(ユーロ建て)」は341億 ユーロ(約3兆3800億円)増加し、2466億ユーロとなった。ECBは、 ELAは同項目に計上されるが、同項目にはELA以外も含まれている としており、内訳は明らかにしなかった。

ELAプログラムの下でユーロ圏17カ国の中央銀行は、ECBの LTROに必要な担保を差し入れられない銀行に緊急流動性を供給する ことが可能だ。ELAの融資リスクは当該の中銀が引き受けるため、損 失が発生した場合でも関係国のみに限定され、ユーロ圏全体には波及し ない。ECBは17日、一部のギリシャの銀行について、資本増強を終え るまでギリシャ中銀のELAプログラムに移行させると表明した。

スタンダードチャータード銀行のエコノミスト、トーマス・コスタ グ氏(ロンドン在勤)は「ECBはELAを通じ、政策当局者に銀行の 資本増強を進めるよう圧力を加えている」と指摘。「ギリシャのELA プログラムが最近注目されているものの、景気への逆風が強まったり、 信頼感が悪化した場合、また銀行セクターの資本増強の取り組みのペー スが遅過ぎると判断されればELAが他のユーロ圏諸国に広がる可能性 がある」と分析した。

原題:ELA Funds to Euro-Area Banks Probably Jumped, ECB Data Show (2)(抜粋)

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