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5月29日の米国マーケットサマリー:株高、住宅安定化の兆し

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。 (表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.2501   1.2541
ドル/円             79.51    79.47
ユーロ/円           99.39    99.67


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種      12,580.69    +125.86   +1.0%
S&P500種          1,332.42    +14.60   +1.1%
ナスダック総合指数   2,870.99    +33.46    +1.2%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .29%       +0.00
米国債10年物     1.75%       +.01
米国債30年物     2.85%       +.01


商品 (中心限月)          終値    前営業日比  変化率
COMEX金(ドル/オンス) 1,551.00  -20.20  -1.29%
原油先物   (ドル/バレル)   90.84    -.02   -.02%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではユーロがドルに対して下落。2010年 7月以来の安値を付けた。資金難に陥った銀行を抱えるスペインの資本 増強能力をめぐる懸念が高まり、欧州債務危機が悪化しているとの観測 が広がった。

ユーロは対ドルで1ユーロ=1.25ドルを割り込んだ。同水準を下回 るのは今月に入り2度目。米格付け会社イーガン・ジョーンズ・レーテ ィングスがスペインの格付けを「BB-」から「B」に引き下げたこと が嫌気された。スペイン当局者がバンキア・グループの増資方法につい て議論を重ねる中、ユーロは主要取引通貨の大半に対して下落。一方、 円は安全な資産としての逃避需要が高まり、主要取引通貨の過半数に対 して上昇した。スウェーデン・クローナとノルウェー・クローネは値を 下げた。

BNPパリバの為替ストラテジスト、メアリー・ニコラ氏(ニュー ヨーク在勤)は「全てはスペインとその銀行をめぐる展開や、支援規模 をめぐるシナリオにかかっている」と述べた。「ただギリシャも依然と して影を落としている」と指摘した。

ニューヨーク時間午後2時27分現在、ユーロは対ドルで前営業日 比0.5%安の1ユーロ=1.2476ドル。一時、1.2461ドルと2010年7月1 日以来の安値を付ける場面もあった。月初からは5.8%安と、昨年9月 以来の大幅な下げとなっている。ユーロは円に対して0.4%安の1ユー ロ=99円25銭。一時は98円94銭と、1月23日以来初めて99円を下回っ た。今月に入りユーロは対円で6.3%下げている。円は対ドルで0.1%安 の1ドル=79円42銭。

◎米国株式市場

米株式相場は上昇。経済指標で住宅市場の安定化が示唆されたほ か、ギリシャの世論調査の結果を受けて同国のユーロ離脱懸念が後退し たことが背景にある。S&P500種株価指数は先週、週間ベースでは4 月以来初の上昇となった。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指 数は前営業日比1.1%高の1332.42。ダウ工業株30種平均は1%上げ て12580.69ドル。

チャールズ・シュワブの市場・セクター分析担当ディレクター、ブ ラッド・ソーレンセン氏は「住宅市場では確実に安定化の兆しが見られ つつある」と指摘。「米経済はまずまずのようだ。加えて、ギリシャの ユーロ圏離脱やデフォルト(債務不履行)が差し迫ってはいないとの安 堵(あんど)感も若干広がっている」と加えた。

全米20都市を対象にした3月の米スタンダード・アンド・プアーズ (S&P)/ケース・シラー住宅価格指数は2.6%低下と、低下率はこ こ1年余りで最小となった。またギリシャで26日公表された6つの世論 調査の結果によれば、支援受け入れに基づく緊縮計画に肯定的な新民主 主義党(ND)の支持率がいずれの調査でも最も高くなった。前日の米 株式市場はメモリアルデーの祝日で休場だった。

◎米国債市場

29日の米国債は利回りが過去最低付近で推移。スペインの銀行救済 力に対する懸念から安全性が高いとされる米国債への需要が高まった。

10年債は続伸。スペインは同国の銀行バンキアの資本増強のために 債券を発行する必要があるとの可能性を示した。米民間調査機関のコン ファレンス・ボードがこの日発表した5月の消費者信頼感指数は市場の 予想に反して低下した。

キャンター・フィッツジェラルドの金利責任者、ブライアン・エド モンズ氏(ニューヨーク在勤)は、「欧州発のニュースは何一つとして 明るいものがない」と述べ、「投資家は米国債を割安だとは考えていな いが、それを買うより他に方法がない」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、ニューヨーク時間 午後2時28分現在、10年債利回りは2ベーシスポイント(bp、1bp =0.01%)下げて1.72%。同年債(表面利率1.75%、2022年5月償還) 価格は5/32上げて100 9/32。利回りは一時1.71%と、昨年9月23日に記 録した 1.6714%の最低記録に迫った。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は3営業日ぶりに下落。スペインの金融情 勢が悪化しているとの懸念を背景にドルが上昇したことで、代替投資先 としての金の需要が減退した。

ドルは主要6通貨のバスケットに対して一時0.2%高。格付け会社 イーガン・ジョーンズはスペインの格付けをこれまでの「BB-」から 「B」に引き下げた。今月に入ってドルは4.8%上昇、金は6.8%値下が りしている。

カントリー・ヘッジング(ミネソタ州セントポール)のマーケット アナリスト、スターリング・スミス氏は電話インタビューで、「今回の 格下げで欧州の危機が深刻化しているとの懸念が強まり、金は下げに転 じた」と指摘。「ドルが選好されている」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物8 月限は前営業日比1.3%安の1オンス=1551ドルで終了。中心限月とし ては23日以来の下落となった。前日はメモリアルデーの祝日でフロア取 引は休場だった。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は3営業日ぶりに下落。格付け会社イー ガン・ジョーンズ・レーティングスによるスペイン格下げをきっかけ に、ユーロがほぼ2年ぶりの安値となったことが背景。

イーガン・ジョーンズはスペインの格付けをこれまでの「BB-」 から「B」に引き下げた。スペインでは銀行バンキア・グループの資本 増強の方法について討議が続いており、ギリシャを中心としたソブリン 債危機が拡大しつつあるとの見方が強まっている。これより先、米株式 相場の上昇を背景に、原油は1週間ぶりの高値を付ける場面もあった。

アイアイトレーダー・ドット・コムの創業者で市場担当チーフスト ラテジストのリチャード・イルチスジン氏(シカゴ在勤)は、「石が転 げ落ちるようにユーロは値下がりした」と指摘。「原油はスペイン情勢 悪化に伴う為替動向の影響を受けている」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物7月限は前営業 日比10セント安の1バレル=90.76ドルで終了。今月に入ってから は13%下落。一時は92.21ドルと、22日以来の高値を付けた。前日はメ モリアルデーの祝日でフロア取引は休場だった。

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