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ドイツ10年債利回りは過去最低、危機深刻化を懸念-英国債軟調

29日の欧州債市場ではドイツ10年債 相場が上昇し、利回りは過去最低を記録した。欧州債務危機の深刻化 で、域内で最も安全とされる同国債の需要が強まった。

ドイツ国債は月間ベースでは今年最大の上げとなる勢い。これに対 し、スペイン国債は下落。同国の当局者が政府はバンキア・グループの 資本増強の資金を債券市場で調達する案を選好していると発言したこと に反応した。欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバー、オーストリ ア中銀のノボトニー総裁が、ECB当局者はユーロ圏の利回り上昇を抑 制するための国債購入再開を協議していないと明らかにしたことも、ド イツ国債への支援要因となった。

RIAキャピタル・マーケッツのストラテジスト、ニック・スタメ ンコビッチ氏(エディンバラ在勤)は、ドイツ債の利回り低下について 「スペインの銀行セクターに関するマイナス材料に対して、リスク市場 がいかに神経質かを示している」と述べ、「スペインの銀行問題をめぐ る不透明感の継続が投資家を安全資産へと導き、独10年債利回りは過去 最低を更新するだろう」と続けた。

ロンドン時間午後4時14分現在、ドイツ10年債利回りは1.37%と、 前日からほぼ変わらず。一時は1.345%まで下げ、これまでの最低を付 けた。同国債(表面利率1.75%、2022年7月償還)価格は103.58。

スペイン国債は3日続落。2年債利回りは15ベーシスポイント(b p、1bp=0.01%)上昇し4.62%。昨年12月12日以来の高水準とな る4.69%まで上げる場面もあった。5年債利回りは9bp上げ5.83%。

スペイン10年債の同年限のドイツ国債に対する利回り上乗せ幅(ス プレッド)は5bp縮小の507bp。一時は516bpに達し、1999年のユ ーロ導入以来の最大となった。

英国債は下落

英国債相場は下落。イングランド銀行(英中央銀行)金融政策委員 会(MPC)のブロードベンド氏が今月開かれたMPCで景気刺激策を 拡大しなかったのはインフレ見通しに基づく妥当な判断だと語ったこと に反応した。

英10年債利回りは1.78%に上昇した。24日には1.738%と、過去最 低を付けていた。同国債(表面利率4%、2022年3月償還)価格 は119.805。

原題:Bund Yield Falls to Record on Debt Crisis; Spanish Notes Slide(抜粋) Pound Approaches 3 1/2-Year High Versus Euro on Spanish Concern(抜粋)

--取材協力:Gordana Filipovic、Emma Charlton.

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