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来月1日から円と人民元の直接取引を開始へ-安住財務相が発表

日本と中国の金融機関は来月1日か ら円と人民元の直接取引を開始する。昨年12月に中国・北京で行われた 日中首脳会談での合意を踏まえ政府間で調整を続けていたが、民間側の 準備が整ったことを受け、安住淳財務相が同日午前の閣議後会見で発表 した。

財務相は「東京と上海の両市場で円と元の直接交換が開始されるこ とになった。具体的に両国の政府・民間部門で協調し、合意に基づいて 具体化できたことは歓迎したい」と表明。その上で、「日中間の貿易高 を考えれば直接取引は当然あるべきで、ニーズもある」と強調し、今後 とも利便性を高めるために日中間で調整を進め、両国市場の拡大を図る 考えを示した。

これまで日中間の為替取引は基本的に米ドルを通じて行われてき た。中国人民銀行の報告書(2011年第4四半期)によると上海の銀行間 外国為替取引は99.3%が米ドルで行われており、日本円は全体の0.1% にも満たなかった。直接交換によって、米ドルを介する取引の決済リス クやコスト削減が期待される。

日中間の輸出と輸入を合わせた貿易額は、01年の10兆7900億円か ら11年には27兆5400億円と2.5倍に急増。日本にとって中国は世界最大 の貿易相手国となった。中国へ進出した日本企業も01年末の1万5165社 から10年末の2万2307社へ10年間で1.5倍に増えた。政府は中国の成長 を日本経済の活力として取り込むためにも環境整備を急速に進めてい る。

財務相の発表を受け、みずほコーポレート銀行とみずほ銀行は同日 午前、両通貨の直接交換市場に来月1日から参入し、取引を開始すると 発表した。両行は10年に日本で人民元決済の取り扱いを開始しており、 人民元建て預金やローン、為替予約取引などを行ってきた。日本企業に よる人民元建て取引が増加傾向にあるとし、さらに本格化が見込まれる と参入理由を説明している。

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