コンテンツにスキップする

【個別銘柄】海運が上昇1位、アルバック急伸、ルネサスエ下げ続く

きょうの日本株市場で、株価変動 材料のあった銘柄の終値は以下の通り。

海運株:商船三井(9104)が前日比4.8%高の282円、日本郵船 (9101)が4.4%高、川崎汽船(9107)が5.8%高など。海運業指数は 東証1部33業種の上昇率首位。クレディ・スイス証券では、今は1年 後の投資リターンを見据えた種まきの時期とし、海運業界の投資判断 を「マーケットウエート」から「オーバーウエート」へ引き上げた。 個別でも、大手3社を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」へ 引き上げ。中国の追加景気刺激策への期待も追い風となった。

大手商社株:三井物産(8031)が1.6%高の1126円、丸紅(8002) が2.6%高など堅調。JPモルガン証券は、資源価格の調整も短期的 なボトムに接近していると考えられ、センチメントのさらなる悪化は 想定し難いと分析。商社セクターの強気スタンスを継続した。

パナソニック(6752):3.9%高の536円。29日付の日本経済新聞 朝刊は、同社が2012年度中をめどに本社従業員約7000人配転などを 主体に半減させると報道。パナソニック広報担当は、本社部門の合理 化を検討中だが削減人員などは未定、とブルームバーグの電話取材で 説明した。合理化による収益改善期待が高まった。

アルバック(6728):12%高の424円で、東証1部の値上がり率3 位。バークレイズ・キャピタル証券では、株価下落を踏まえ投資判断 を「アンダーウエート」から「イコールウエート」へ引き上げた。業 績予想を見直し目標株価を700円から500円へ引き下げたものの、現 在の株価はこれをなお下回っているとし、当面は液晶設備投資案件な ど株価にポジティブなニュースフローも予想される、とした。

ヤマハ発動機(7272):5.6%高の751円。クレディ・スイス証券 では、同社に対する懸念事項はおおむねバリュエーションに反映され たとし、投資判断を「アンダーパフォーム」から「ニュートラル」へ 引き上げた。同社対象銘柄内での投資選好順位は依然劣るとしながら も、水準感から投資評価を戻すことが最適と判断したという。

電力株:関西電力(9503)が1.8%安の1071円、中部電力(9502) が1.2%安、九州電力(9508)が2%安など。経済産業省の総合資源 エネルギー調査会は28日、2030年に目指す電源構成での総発電量に 占める原子力発電比率の選択肢を0-25%など4種類とする報告書を まとめた、と共同通信などが報道。依存拡大になると反対があった 「35%」は、選択肢から外し参考値として示すことで合意しており、 原発稼働への期待感が後退した。電気・ガス業は33業種の下落率首位。

ルネサスエレクトロニクス(6723):16%安の204円と、東証1部 の値下がり率1位。メリルリンチ日本証券では、投資判断「アンダー パフォーム」を強調するとともに、目標株価を従来の410円から150 円へ引き下げた。TSMCとの提携はアウトソーシング費用増大から 当社製品マージン低下につながり得るほか、民生・マルチメディア向 け半導体事業再構築に対する不透明なガイダンス、短期負債の潜在的 負荷などを理由に挙げた

あおぞら銀行(8304):5.1%高の184円。ゴールドマン・サック ス証券では、12年10月に普通株への強制転換を迎える第5回優先株 (公的資金)の返済可能性の有無に注目が集まっているが、同証では 返済の不確実性は高いと指摘。ただ、返済が行われなかったとしても、 1株当たり9円配当を維持することは可能な上、優先株の普通株転換 後に普通株の自社株買いが行われることの方が資本効率の観点からは 効率的とし、自社株買いや配当を含めたトータルでの株主還元の考え 方に注目している、との認識を示した。

三井不動産(8801):2.2%高の1339円。モルガン・スタンレーM UFG証券では、不動産株は過度に調整しているとした上で、中でも 相対的な割安感が高まったのは同社株とし、投資判断を「イコールウ エート」から「オーバーウエート」へ上げた。目標株価は1900円。

ウェザーニューズ(4825):6.1%高の2358円。野村証券では新規 に投資判断を「買い」とし、調査を開始した。海運会社の船舶の運航 を最適化するOSRの浸透による交通気象事業の拡大、モバイル・イ ンターネット事業の成長などから、14年5月期から17年5月期で年 率10%の高い1株利益成長率を予想。13年5月期ベースの株価収益率 (PER)15倍に当たる3100円を目標株価に設定した。

カルビー(2229):5.7%高の4455円。クレディ・スイス証券では、 足元の販売動向は好調持続のもようで、増収とそれに伴う生産性向上 効果、コスト削減などで13年3月期の連結営業利益は前期比17%増 の143億円が見込まれると試算。会社計画136億円は保守的とし、投 資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」へ引き上げた。 目標株価は4700円。

クスリのアオキ(3398):5.2%高の1950円。5月度の月次既存店 売上高はドラッグ店舗、調剤薬局の合計で前年同月比20%増だったと 28日に発表。足元の業況の良さが好感された。

ニコン(7731):2.5%高の2144円。ゴールドマン・サックス証券 では、レンズ交換式カメラ/交換レンズの安定成長に加え、今下期か ら来期にかけて露光装置事業の業績改善を想定。カメラ事業の成長性 が市場で認識され、コンセンサスが切り上がる過程では精密機器調査 対象銘柄内でアウトパフォームする公算は大きいとし、投資判断を「中 立」から「買い」へ引き上げた。

朝日インテック(7747):5.8%安の1921円。大和証券では、会社 への取材で、今・来6月期の業績が同証暫定予想(今期営業利益25 億 円、来期42.6億円)を下回る可能性が出てきたと指摘。タイ洪水被害 から復旧した工場が低稼働で、原価が重くなる見込みのほか、主な海 外での人件費増加を背景に印象は「ややネガティブ」とした。

平賀(7863):80円(19%)安の339円とストップ安。13年3月 期の分配可能額がマイナスになる見込みで剰余金の配当を実施できな いと判断、期末配当計画を従来の1株当たり30円から無配に修正する と28日に発表した。同社は新聞折り込みチラシ主体の総合印刷会社。

北の達人コーポレーション(2930):自社開発の健康食品、化粧品 などを販売する同社は29日、札幌証券取引所アンビシャス市場に新規 上場した。公募価格1100円に対し、初値は15%安の935円となった。 終値は980円。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE