プラチナ:供給過剰が縮小か-弱気相場入り目前で上昇予想

プラチナの鉱山供給が4年ぶりに減 少すると予想される一方、需要の最大の部分を占める自動車販売は過去 最高水準への増加が見込まれている。このため、プラチナの供給過剰が 縮小し相場は上昇するとの見方が広がっている。プラチナは弱気相場に 入りつつある。

英バークレイズの推計によると、世界最大のプラチナ生産国である 南アフリカ共和国で労働者のストや安全性に対する懸念から採掘に支障 が出る可能性があるため、今年の生産は4%減の614万オンスとなる見 込み。予想通りなら、年間の過剰分は90%減の3万7000オンスとなる。 ブルームバーグがアナリスト13人を対象に実施した調査の中央値では、 プラチナ相場の10-12月(第4四半期)の平均は1オンス当たり1750ド ルと、現行水準を22%上回ると予想されている。

自動車の触媒コンバータ(浄化装置)や宝飾品に利用されるプラチ ナの価格は過去3カ月間に16%下落している。世界の経済成長鈍化で需 要が抑制されるとの観測を背景に、ヘッジファンドは少なくとも2009年 以降で最も強気姿勢を弱めている。プラチナの掘削深度は最大1.3マイ ル(約2.1キロメートル)に及び、鉱山各社は人件費の高騰やエネルギ ー価格の上昇に直面している。

ドイツのランデスバンク・バーデン・ヴュルテンブルクのアナリス ト、トールステン・プルッテル氏は「現時点ではプラチナはかなり割安 になっている」と指摘。「供給が非常に逼迫(ひっぱく)しているた め、プラチナ相場を下支えする可能性があるのは供給サイドの要因だ」 との見方を示した。

プラチナ相場は2月下旬以降16%下落し約1440ドル。一般的な定義 での弱気相場入りまで4ポイント以内の水準にある。

--取材協力:Carli Cooke.

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