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スペイン政府はバンキア救済で公債注入を検討中-当局者

スペイン政府は、一部国有化した銀 行バンキア・グループの支援で公的資金の注入ではなく、政府または銀 行再建基金(FROB)が発行した債券の投入を検討している。政府は 市場で資金調達する必要がない同メカニズムを2月に整えた。

経済・競争力省の当局者は28日の電話インタビューで、スペイン政 府はバンキアの資本増強に向けて債券を用いるかの判断を下しておら ず、決定まで2-3カ月かかるだろうと説明。政府方針だとして匿名を 条件に話した。ラホイ首相はこの日、マドリードで会見し、政府はこの 措置に関して欧州中央銀行(ECB)に説明していないと述べた。銀行 は政府発行債券をECBからの借り入れの担保に用いることができる。

今月9日に一部国有化されたバンキアは25日、不動産融資とそれ以 外の融資の引当金を準備するため、190億ユーロ(約1兆8900億円)の追 加支援を要請すると発表した。バンキアは国内資産規模1位の銀行。

バンキアが必要とする支援の規模が大きかったことや、他の銀行も 財務改善のため国の支援が必要となる可能性があるとの懸念が響き、28 日の欧州債券市場で10年物スペイン国債のドイツ国債に対するスプレッ ド(利回り上乗せ幅)はユーロ導入後最大となった。

「砂上の楼閣」

リーガル・アンド・ゼネラル・インベストメント・マネジメント (ロンドン)で5150億ドル(約40兆9300億円)相当の資産運用に携わる ゲオルグ・グロズキ氏は、「問題が堂々めぐりになっていることから、 雲行きがますます怪しくなっている」と指摘。190億ユーロは、スペイ ン政府が市場から直接調達する金額としては「多過ぎるように現在は思 える」とした上で、「『砂上の楼閣』という言葉が連想される」と述べ た。

ラホイ首相はこの日の会見で、同国は欧州連合(EU)に国内銀の 支援を求める計画はないとあらためて言明。ただ、ユーロ圏の救済基金 が政府を経由せずに直接的な形で銀行の資本増強を助けられるようにす べきだとの見解を示した。

バンキアの株価は28日のマドリード市場で一時、29%安を付けた 後、13%安の1.36ユーロで引けた。

原題:Spain May Use Its Debt Instead of Cash for Bankia Group (2)(抜粋)

--取材協力:Ben Sills、Gabi Thesing.

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