今日の国内市況(5月28日):株式、債券、為替市場

きょうの国内市場の株式、債券、為替相場 は 以下の通り。

●TOPIX小幅続落、欧州懸念強く鉄鋼など景気敏感売り-代金低調

東京株式相場は、TOPIXが小幅続落。ギリシャのユーロ離脱懸 念が根強い上、スペインの財政・金融情勢をめぐる悪材料も出て、鉄鋼 やゴム製品、繊維製品など素材を中心とした景気敏感業種の一角が売ら れた。

TOPIXの終値は前週末比1.00ポイント(0.1%)安の721.11。 一方、日経平均株価は同12円76銭(0.2%)高の8593円15銭と小幅高。 きょうの米国株市場が祝日休場の影響もあり、積極的な売買が見送られ る中、両指数は終日方向感に乏しい展開。東証1部の売買代金も概算 で7815億円と1月16日以来、約4カ月半ぶりの低水準だった。

しんきんアセットマネジメント投信運用部の藤本洋主任ファンドマ ネジャーは、「来月17日のギリシャ再選挙まで動きにくい中にあって、 きょうは米国株が休場、週末には米雇用統計をはじめ注目度の高い経済 指標の発表が相次ぐこともあり、投資家は様子見モードで、市場参加者 が極めて少ない」と話していた。

●債券は反発、欧州懸念受けた米債高が支え-超長期中心に反動の買い

債券相場は反発。朝方は売りがやや先行したものの、欧州債務懸念 を背景に米国債相場が上昇したことが支えとなったほか、前週末に売り 込まれた反動の買いが次第に優勢になった。超長期債利回りは午後に一 段と水準を切り下げた。

シュローダー証券投信投資顧問運用部債券チームの金丸壮史ファン ドマネジャーは、「海外債券市場で長いゾーンが買われたことに加え て、先週に20年入札を受けて利回り曲線が傾斜化した反動の動きとな り、超長期債を中心に買いが優勢となっている。6月17日のギリシャ再 選挙の結果が出るまでは、ユーロ圏離脱リスクが意識されることに加 え、周辺国でもネガティブな話が出ており、神経質な動きが継続してい る」と述べた。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物の322回債利回りは 前週末比0.5ベーシスポイント(bp)低い0.88%で始まった後、徐々に水 準を切り下げ、午後1時50分前後には1.5bp低い0.87%に低下した。2 時半過ぎから0.875%で推移している。5年物の104回債利回りは一 時0.5bp低い0.225%に低下した。

●ユーロ反発、ギリシャのユーロ離脱懸念緩和で買戻し-ドル売り優勢

東京外国為替市場ではユーロが対ドルで反発。週末発表されたギリ シャの世論調査で同国向け支援合意を支持する政党の優勢が示され、ギ リシャがユーロ離脱に追い込まれるとの懸念が和らいだ。

ユーロ・ドル相場は前週末に一時、1ユーロ=1.2500ドルを割り込 み、10年7月6日以来の水準となる1.2496ドルまでユーロ安が進んだ が、週明けの取引では一時1.2625ドルと3営業日ぶりの水準までユーロ 買いが進行。ユーロ・円相場も早朝に1ユーロ=100円台を回復し、一 時100円26銭を付けた。一方、全般的にドル売りが優勢な中、ドル・円 相場は早朝に1ドル=79円73銭を付けた後、79円34銭までドルが軟化。

外為どっとコム総合研究所のジェルベズ久美子研究員は、「ギリシ ャの再選挙までまだ半月以上あり、かつスペインの地方自治体の資金繰 りの話も出ており、まったく安心できる状況ではない」と指摘。ただ、 ユーロの売りポジションも過去最高を更新し続けている状況で、「ここ を逃すとまたなかなかユーロを買い戻すタイミングがなくなってしま う」と語った。

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