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米フェイスブックIPO、小口投資家の株式市場離れに拍車も

米フェイスブックの新規株式公開 (IPO)によって、金融危機で株式市場に不信感を抱く個人投資家の 株式離れが一段と進みそうだ。フェイスブック株はシステムトラブルで 上場初日の取引開始が遅れたほか、IPO価格からすでに16%下落して いる。

小口投資家を代表するシカゴの弁護士アンドルー・ストルトマン氏 は「投資家の市場への信頼を損なう一連の出来事の新たな一例であるの は明らかだ」と指摘。「金融業界が情報を操作した結果、引受業者とフ ェイスブックの幹部は大金を手にし、小口投資家が貧乏くじを引かされ た」と指摘する。

上場初日の18日の取引の執行トラブルやその後の株価下落、フェイ スブックとIPO引受金融機関が重要な非公開情報を選択的に開示した のではないかとの疑いによって、個人投資家の株式投資意欲がそがれて いる。

フェイスブックは上場後5営業日のリターンがマイナス13%と、過 去10年の米国の大型IPOで最悪となっている。

フェイスブック株の下落で損をしたのは個人投資家だけではない。 米ナイト・キャピタル・グループは23日の米証券取引委員会(SEC) への届け出で、ナスダックの技術的トラブルで推定約3000万-3500万ド ル(約23億8000万-27億8000万円)の損失を被ったことを明らかにし た。事情に詳しい関係者の1人によれば、シタデル・セキュリティーズ も最大3500万ドルの損失を被った。

それでもタングルウッド・レガシー・アドバイザーズのアンドル ー・ガードナー社長は電子メールで、「フェイスブックの失敗は、自動 車事故をスローモーションで見るような感じだ」と指摘。「直接関与し た投資家は少数で、他の人々はほどなく再び鍵を取り出し、ドライブに 出かけるだろう」と話している。

原題:Facebook’s IPO Fiasco Seen as Deepening Distrust of Stock Market(抜粋)

--取材協力:Nina Mehta、Inyoung Hwang、Josh Friedman.

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