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債券は反発、欧州懸念受けた米債高が支え-超長期中心に反動の買い

債券相場は反発。朝方は売りがや や先行したものの、欧州債務懸念を背景に米国債相場が上昇したこと が支えとなったほか、前週末に売り込まれた反動の買いが次第に優勢 になった。超長期債利回りは午後に一段と水準を切り下げた。

シュローダー証券投信投資顧問運用部債券チームの金丸壮史ファ ンドマネジャーは、「海外債券市場で長いゾーンが買われたことに加え て、先週に20年入札を受けて利回り曲線が傾斜化した反動の動きとな り、超長期債を中心に買いが優勢となっている。6月17日のギリシャ 再選挙の結果が出るまでは、ユーロ圏離脱リスクが意識されることに 加え、周辺国でもネガティブな話が出ており、神経質な動きが継続し ている」と述べた。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物の322回債利回り は前週末比0.5ベーシスポイント(bp)低い0.88%で始まった後、徐々 に水準を切り下げ、午後1時50分前後には1.5bp低い0.87%に低下 した。2時半過ぎから0.875%で推移している。5年物の104回債利 回りは一時0.5bp低い0.225%に低下した。

前週末に売り込まれた超長期債が上昇。20年物の136回債利回り は、朝方は1.69%と、25日に付けた約1カ月ぶり高水準と横ばいで開 始。その後は水準を切り下げ、一時は2bp低い1.67%まで下げた。30 年物の36回債利回りは一時2.5bp低い1.825%まで低下した。前週末 は2日以来の高水準1.85%を付けた。

ドイツ証券の山下周チーフ金利ストラテジストは、需給面では、 日銀の資産買い入れ等基金オペの強いサポートに加えて、今週は、イ ンデックスプレイヤー(債券指数に連動した運用を行う投資家)によ る保有債券の年限を長期化する買いを見込んでいた。

あす2年債入札、利率0.1%か

財務省はあす29日、2年利付国債(6月債)の価格競争入札を実 施する。前週末の入札前取引では0.105%付近で推移した。このため、 表面利率(クーポン)は6カ月連続で0.1%となる見込み。発行額は 前回債と同額の2兆7000億円程度。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の長谷川治美シニア債券ス トラテジストは、利回り曲線上で2年ゾーンの割安感が強まっている ほか、世界的なリスク回避の動きを背景に、需給が良好なことを挙げ、 無難な入札結果を見込んでいる。

こうした中、日本銀行はきょう午前、国債買い入れ(輪番オペ) を実施。物価連動国債の買い入れ額をこれまでの400億円から200億 円に減らした。日銀は24日、物価連動債の年間の買い入れ額を2400 億円から1200億円に半減すると発表していた。応札額は762億円とな り、200億円を落札した。一方、残存期間1年超10年以下では1兆563 億円の応札があり、2508億円を落札した。

先物反発

東京先物市場で中心限月の6月物は反発。前週末比3銭安の143 円03銭で始まり、直後に5銭安の143円01銭と日中ベースで11日以 来の安値を付けた。しかしその後は、買いが優勢となってプラス圏に 浮上し、一時は13銭高の143円19銭まで上昇した。結局、7銭高の 143円13銭で引けた。

トヨタアセットマネジメントの深代潤チーフファンドマネジャー は、「先週末に売られたが、一連の入札を通過し、ショートカバー(売 り建ての買い戻し)が入っている。欧州債務問題が厳しい状況になっ ていることを背景に、買いが優勢となっている。ギリシャはユーロ圏 離脱もやむなしという雰囲気が出ており、金融危機・信用不安に広が る かは、スペインへ飛び火するか次第という感じ」と話した。

25日の米債相場は上昇。スペインの地方政府が資金繰り難に陥っ ているとの報道を受け、欧州債務危機が悪化するとの懸念が広がり、 米国債の需要が高まった。米10年債 利回りは前日比4bp低下の

1.74%程度。一方、米株相場は下落。S&P500種株価指数は5日ぶ りに下げた。米消費者マインド指数が2007年以来の高水準に上昇した が、スペイン財政事情をめぐる懸念の高まりから売りが優勢となった。

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