ルネサス:1000億円増資と1万人超の人員削減を検討-関係者

経営不振に直面している半導体大手 のルネサスエレクトロニクスが、1000億円規模の増資と1万人を超える 人員削減を検討している。最新の再建計画案の説明を受けた関係者によ ると、同社は今週にも設立母体の日立製作所と三菱電機、NECに説明 するとみられている。

ルネサスは25日までに、労組や主力行の三菱UFJフィナンシャ ル・グループとみずほフィナンシャルグループに同計画案を提示。ルネ サス広報担当の小林洋一氏にると、3月末現在の従業員数は4万2800 人。削減数は少なくとも4分の1程度に及ぶことになる。

ルネサスは主力のシステムLSI(大規模集積回路)事業の不振や 震災による主力工場の被災などで2期連続の最終赤字に陥っていた。ブ ルームバーグ・データによると、同社の出資構成はNECが35%、日立 が31%、三菱電が25%となっている。

三菱電の山西健一郎社長は21日、支援要請があれば3社で協議し、 「何らかの対応を考えたい」と述べた。一方、NEC広報の加藤竹彦氏 は22日時点で、ルネサスに援助する計画はないとコメントするなど、増 資引き受け先として有力な大株主3社の足並みが揃うかは不透明だ。

特に、NECは円高による販売不振などから2期連続の最終赤字を 計上。金融危機後の2万人の人員削減に加え、今年1月にさらに1万人 の人員削減を発表しており、ルネサスの支援をする余裕が十分あるとは 言えない状況にある。

日立広報の大野弘貴氏は22日に「現時点ではルネサスからの要請は なく、支援を決めた事実もない」と述べた。ルネサスの小林氏は、ブル ームバーグ・ニュースの25日の電話取材に対しコメントを控えた。

ルネサスが迫られている人員削減は最大1万4000人に上り、子会社 の鶴岡工場(山形県鶴岡市)の売却交渉で、買収を検討している台湾企 業に約1300人の従業員を引き継ぐよう求めていると共同通信が26日報じ た。情報源は明示していない。

--取材協力 東京 天野高志 Editor: 崎浜秀磨、山村敬一

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