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今週の米指標:非農業部門雇用者数、15万人増に伸び加速か

今週発表の米経済指標では、5月の 雇用者数が半年ぶりの低い伸びとなった前月のペースから持ち直し、失 業率は3年ぶり低水準にとどまったもようだ。雇用市場が徐々に改善し ていることが示されるとエコノミストらはみている。

米労働省が6月1日に発表する5月の雇用統計で、非農業部門雇用 者数はブルームバーグがまとめたエコノミスト70人の予想中央値で前月 比15万人増が見込まれている。4月は11万5000人増だった。その他の指 標では、製造業の拡大ペースの鈍化と個人消費の増加が示されるもよう だ。

景気回復を促進する雇用増と消費拡大の自律的なサイクルにつなげ るには、雇用・賃金のより大幅な伸びが必要となる公算が大きい。その 一方で、欧州とアジアの一部の減速は、米国の輸出と製造業を損なう恐 れがあり、成長加速の障害となり得る。

BNPパリバの北米担当チーフエコノミスト、ジュリア・コロナド 氏(ニューヨーク在勤)は「雇用市場は改善しているが、回復局面を一 段と強い段階に押し上げ得るものではない」と指摘。「欧州情勢の悪化 がなければ、下期(7-12月)はもっと良い数字が期待できるだろう」 と述べた。

民間部門の雇用者数は前月比16万人増と、昨年8月以降で最も小幅 な伸びだった4月の13万人増から伸びが加速する見込み。

5月の失業率は3年ぶり低水準の8.1%にとどまったと予想され る。8%を上回る失業率が2009年2月から続いており、これは1948年の 月次統計開始後で最長。

個人消費、製造業、GDP

最近の雇用成長の鈍化にもかかわらず、個人消費は伸びている。商 務省が1日発表する4月の個人消費支出(PCE)は前月比0.3%増 (予想中央値)と、前月と同水準の伸びとなったもようだ。4月の個人 所得も前月比0.3%増が見込まれている。3月は同0.4%増だった。

米供給管理協会(ISM)が同日発表する5月の製造業景況指数 は53.8(予想中央値)と、10カ月ぶり高水準だった4月の54.8から低下 する見通し。同指数は50を上回ると製造業の活動拡大を示す。

商務省が5月31日発表する1-3月(第1四半期)の実質国内総生 産(GDP、季節調整済み)改定値は、年率換算で前期比1.9%増(予 想中央値)と、速報値の同2.2%増からの下方修正が予想されている。

原題:Employment Probably Accelerated in May: U.S. Economy Preview(抜粋)

--取材協力:Chris Middleton.

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