米国株(25日):下落、米消費者指数改善も欧州懸念で売り優勢

25日の米国株相場は下落。S& P500種株価指数は5日ぶりに下げた。米消費者マインド指数が2007年 以来の高水準に上昇したものの、スペインの財政事情をめぐる懸念が高 まったことから売りが優勢となった。

S&P500種株価指数の業種別10指数のうち産業株や素材株、金融 株が下げた。航空機メーカーのボーイングや米銀JPモルガン・チェー ス、石油のシェブロンはいずれも安い。フェイスブックは3.4%下落し た。

S&P500種株価指数は前日比0.2%安の1317.82。週間ベースで は1.7%の上げ。ダウ工業株30種平均は74.92ドル(0.6%)安 の12454.83ドル。28日の米株式市場はメモリアルデーの祝日で休場とな る。

コニファー・セキュリティーズの株式トレーディングディレクタ ー、リック・フィア氏は「米国は良好で、欧州は実にひどい状況だ。欧 州経済がどこまで悪化するか、誰にも分からない」と述べた。

スペイン情勢

スペインのサエンスデサンタマリア副首相はこの日、市場へのアク セスを回復できるよう支援を求める地方政府の要請を慎重に検討してい ると述べた。カタルーニャ州政府は、予算プログラムを「厳格に」順守 しており、義務を着実に履行すると述べた。スペイン政府によって今 月、部分国有化されたバンキア・グループの事業再編には、190億ユー ロの公的資金が必要となる。事情に詳しい関係者3人が明らかにした。

5月のトムソン・ロイター/ミシガン大学消費者マインド指数(確 定値)は79.3と、前月の76.4から上昇した。ブルームバーグ・ニュース がまとめたエコノミスト予想の中央値は77.8。

1兆ドル以上が吹き飛ぶ

ギリシャのユーロ圏離脱懸念などを背景に米国株の時価総額は今月 に入り1兆ドル以上が吹き飛んだ。S&P500種は4月末以来これまで に5.7%下落している。

ブラックロック傘下のIシェアーズのグローバル・チーフ投資スト ラテジスト、ラス・ケステリッヒ氏(サンフランシスコ在勤)は、「ギ リシャも深刻だがユーロ圏の中では比較的小さい。スペインをギリシャ と同じように見ることはできない」と述べた。

JMPセキュリティーズのマーク・リーマン社長は、投資家は米株 が堅調に見えてもリスクを取ることを敬遠していると話す。S&P500 種採用企業の株価収益率(PER)は13.3倍と、1954年以来の平均 (16.4倍)を下回っている。

フェイスブック下落

S&P500種業種別10指数のうち8指数が下落。ボーイングは2% 下落。JPモルガンとシェブロンは1.4%と1.2%下げた。

フェイスブックは3.4%下げて31.91ドル。同社の新規株式公開 (IPO)は160億ドルというハイテク企業のIPO規模として史上最 大を記録したが、過去10年の米大型IPOの中で当初のパフォーマンス としては最悪の記録も作った。同社の株価は17日のIPO以降、13%下 落した。

婦人衣料品のタルボットは41%急落。同社はシカモア・パートナー ズと独占的に行ってきた身売り交渉を終了し、他の戦略的代替策を模索 すると述べたことが嫌気された。

原題:U.S. Stocks Decline as Spanish Debt Concern Overshadows Economy(抜粋)

--取材協力:Adria Cimino、Ilan Kolet、Lee Spears.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE