コンテンツにスキップする

NY外為(25日):ユーロが10年7月以来安値-スペイン懸念

ニューヨーク外国為替市場では、ユ ーロがドルに対し2010年7月以来の安値を付けた。ソブリン債危機がス ペインで悪化しつつあるとの懸念が広がった。

ユーロは一時、ドルと円に対して上昇していたが、スペインのカタ ルーニャ州政府のアルトゥール・マス知事が、中央政府に対して州政府 の資金調達市場へのアクセスを支援するよう重ねて訴えたことに反応 し、上げを消した。その後も、米格付け会社スタンダード・アンド・プ アーズ(S&P)がスペインの銀行の信用格付けを引き下げたことを受 けてユーロは軟調な展開が続いた。ブラジル・レアルは主要通貨全てに 対して値上がり。中央銀行が通貨スワップ入札を実施すると発表したこ とが手掛かりとなった。

バンク・オブ ・ニューヨーク(BNY)メロンの外為担当マネジ ングディレクター、サマルジット・シャンカー氏(ボストン在勤)は 「全ての資産について投資家は弱気だったが、カタルーニャの件で一層 悪化した」と指摘。「不透明感が引き続き投資家心理を圧迫するだろ う。そうした状況から、ユーロの下落トレンドの終了を予想するのは難 しい」と述べた。

ニューヨーク時間午後3時34分現在、ユーロは対ドルで前日 比0.2%安の1ユーロ=1.2513ドル。一時1.2496ドルと、10年7月6日 以来の安値を付けた。対円では0.1%下げて99円70銭。円は対ドルで1 ドル=79円63銭。

カタルーニャ、バンキア

カタルーニャ州政府は、同州は予算プログラムを「厳守」してお り、義務を履行するとの声明を発表した。またスペインのサエンスデサ ンタマリア副首相はこの日、市場へのアクセスを回復できるよう支援を 求める地方政府の要請を慎重に検討していると述べた。

今月国有化されたスペインの銀行バンキア・グループは届け出 で、190億ユーロの資本注入を政府に要請することを明らかにした。 S&Pはこの日、バンキアを含めたスペインの銀行3行の格付けをジャ ンク級に引き下げた。

この日の欧州債市場では、スペイン10年債利回りが15ベーシスポイ ント(bp、1bp=0.01%)上昇して6.31%となった。

通貨スワップ入札

ブラジル・レアルは対ドルで1.7%上昇の1ドル=1.9957レアル と、3日続伸。ブラジル中銀はこの日、4日連続となる通貨スワップ入 札を実施した。レアルは週初から1.3%高。

ユーロは今週、対ドルで2.1%値下がりしており、月間では5.5%安 となっている。ギリシャでは、6月17日に実施される再選挙を控えて、 同国向けの金融支援の実施に反対する急進左派連合(SYRIZA)が 有権者の間で支持を広げている。ユーロは対円では今週1.3%安、月間 では5.7%安となっている。

主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE)のド ル指数は0.1%高の82.423。一時82.461と、10年9月以来の高水準を付 けた。

先進10カ国の通貨で構成されるブルームバーグ相関加重通貨指数に よると、ユーロは今週1.2%安と、最悪のパフォーマンスとなってい る。ドルは1.1%上昇、円も0.2%上げている。

原題:Euro Touches 22-Month Low on Spain’s Deepening Woes; Real Rises(抜粋)

--取材協力:Dennis Fitzgerald、Emma Charlton、Angeline Benoit、Sebastian Boyd、Jack Jordan.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE